【編集長の視点】塩野義製薬は7連騰のあともみ合う、業績上方修正・増配も利益確定売りが交錯

2013年4月23日 10:39

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄ウオッチ>

  塩野義製薬 <4507> は、43円高の2364円と変わらずを含めて7営業日続伸して始まった。前日22日大引け後に2013年3月期業績の上方修正と期末配当の増配を発表、純利益が、大幅に過去最高を更新することが、中国で感染が拡大している鳥インフルエンザへの関連思惑に続く追撃材料となってディフェンシブ関連の割安株買いが増勢となった。ただ続伸後は、前日ザラ場に年初来高値2395円まで買い進まれていただけに、利益確定売りも交錯し12円安と下ぶれもみ合いに変わっている。

  3月期業績は、売り上げについては昨年11月の下方修正値を据え置いたが、経常利益を期初予想より49億円、純利益を347億円それぞれ引き上げ、純利益は、667億円(前期比2.4倍)と大幅続伸し、2010年3月期の過去最高(386億2500万円)を大きく更新する。販管費の削減、期末の円安による外貨建て資産への為替差益の発生が上方修正要因となっており、純利益は、抗エイズ薬、米国事業の「のれん」についてそれぞれ減損損失を計上したが、米国子会社の株式評価損1101億300万円について税務上一部損金算入を行い、繰越欠損金の税効果で税金費用が減少することが大幅上方修正要因となった。期末配当は、期初予想の20円を22円に引き上げ、年間42円(前期実績40円)に増配する。

  株価は、抗エイズ薬がカナダで新薬承認申請されたことで1518円高値をつけ1435円まで調整したあと、2013年3月期第3四半期の好決算に同社のインフルエンザ注射薬「ベラミビル」が中国で感染拡大の鳥インフルエンザに有効との研究発表を受けたことが続いて高値追いとなった。目先売り一巡後は、PER11倍台の割安修正で2008年9月高値2520円が次の上値フシとして意識されよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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