【相場熟者が答える投資相談】中外製薬を1600円で200株持っています。上値が重くなったようですが、処置を

2013年4月21日 17:43

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■鳥インフルエンザ関連だが、25日の決算発表待ち

  【問い】 中外製薬 <4519> を1600円で200株持っています。上げが止まったような感じがしますので、今後の見通しと対処方向をよろしくお願いします。

  【答え】 4月19日(金)は59円安の2415円と反落しています。

  中国で鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染が広がっていることを受け、同社の親会社であるスイスの医薬品大手ロッシュ社が開発したインフルエンザ治療薬「タミフル」を中外製薬が販売していることを手がかりに、4月9日高値2514円、中国で鳥インフル感染者83人に伝わり、同18日に年初来高値2516円と買い直され、足元では上げ一服となっています。

  ロシュは2009年に米バイオ医薬品企業のジェネンテックを完全子会社化した経緯があり、市場では中外製薬も100%株式を取得して完全子会社化するのではないかとの思惑も後押ししていましたが、現在59.9%保有している中外製薬株式の保有比率を変更する計画はないと伝わっていたことも上値追いに慎重になったと思われます。

  足元の業績、今12月期は「タミフル」の売上については行政備蓄8億円を含む88億円(前年同期比26.7%減)、日本イーライリリー社との販売提携を終了した閉経後骨粗鬆症治療薬「エビスタ」の減少があるものの、前年に続き抗悪性腫瘍剤「アバスチン」、骨粗鬆症治療剤「エディロール」、腎性貧血治療薬「ミルセラ」の持続的な成長に、ロッシュ向けにリウマチ治療薬「アムテムラ」の成長に支えられ、売上高は4160億円(前期比7.6%増)、営業利益は775億円(同2.5%増)を見込みます。

  株価は、9カ月移動平均線をサポートラインに上昇トレンドを維持しています。「タミフル」の販売が伸びるようであれば、一段と騰勢を強める可能性はあります。ただ、目先は荷もたれ感が出てきたようですし、インフルエンザ予防ワクチンの備蓄など予防の分野に市場の関心が向いてきており、もみ合う可能性があります。今月25日に発表が予定される第1四半期決算の発表で目先材料出尽くしとなる可能性もあり、いったん売却し、決算発表後どのような動きを見せるか、見極めてから買い直すくらいの気持で良いでしょう。(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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