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ホンダ、燃料電池電気自動車から家庭へ電力を供給する実証実験を開始
ホンダ<7267>が、福岡県北九州市が取り組んでいる「北九州スマートコミュニティ創造事業」における共同実証実験として、燃料電池電気自動車「FCXクラリティ」から家庭へ電力を供給する実験を開始すると発表した。
今回の実証実験は、経済産業省のスマートコミュニティ実証事業の一環として実施されるもの。北九州市環境ミュージアムの敷地内にある北九州エコハウスに、一般家庭のおよそ6日分の使用電力を供給できる、最大出力9kWの外部給電機能を装備したFCXクラリティから電力を供給する、電力平準化の新たなる方法としての実証実験となる。また、地域と連携したCEMS(Community Energy Management System)ネットワークにも電力を供給。地域内の家庭やオフィスの電力需要を予測・監視するとともに、再生可能エネルギーの発電量を予測・監視しながら、地域の電力系統の需給バランスを調整する地域節電所にて、地域全体のエネルギーマネジメントにおけるビークルトゥホームの効果検証を行うとのこと。
電気自動車では日産が先行した形であるが、思ったような普及を見せないでいる。こうした中、ホンダはかねてから、燃料電池を将来の究極のクリーンパワーととらえ、積極的に開発を行ってきた。今回の自動車から家庭への外部給電という実証実験の成果次第では、燃料電池電気自動車の普及に弾みがつくであろう。燃料電池電気自動車にも、水素ステーションの普及や、水素の安全かつ大量に運搬する方法の模索などといった課題が見られるが、航行距離等の面では電気自動車を圧倒するものがあり、十分に普及の可能性がある。こうした実証実験が、その普及を加速させることを期待したい。(編集担当:井畑学)
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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