トヨタ、節電ライフ支援システム「H2V eneli」を開発

2013年4月9日 18:26

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「H2V eneli」の構成図(画像:トヨタ自動車)

「H2V eneli」の構成図(画像:トヨタ自動車)[写真拡大]

 トヨタ自動車とトヨタメディアサービスは9日、一般家庭において消費電力の監視と、エアコン等の家電の遠隔操作をスマートフォン、パソコンやタブレット端末から行うことができる節電ライフ支援システム「H2V eneli(エイチツーブイ・エネリ)」を開発したと発表した。4月27日より、まずはトヨタホームの新商品と合わせて販売を開始する。

 「H2V eneli」は、専用コントローラを家庭の分電盤の横に追加する簡易な工事で家とトヨタスマートセンターをつなぐことにより、家全体の消費電力と特定の部屋・家電の消費電力、及び太陽光発電を有する場合はその発電量と売電量を、いつでもどこでもモニタリングすることができる。また、今回新たに、専用アダプタを設置することで、エアコン、電気錠、床暖房、給湯器(湯はり)の遠隔操作を最大10台まで行えるようになった。

 また、シンプルな操作性を提供すると共に、「節電アドバイス」や「もうすぐ使いすぎ通知」など、メールによるコミュニケーション機能を充実させた。

 その他、従来型の「H2V Manager」と同様、顧客がPHVやEV等を保有した際には、充電時間を深夜にシフトできるほか、電力消費が一定値を超えると充電を一時中断するピークカット制御が可能となる。

 さらに、今後、クルマのナビゲーションシステムから、家の電気錠やエアコンの消し忘れ確認、家電の遠隔操作を行うサービスも計画しているという。

 また、トヨタホームは、従来のHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)に加えて「H2V eneli」を採用し、幅広い顧客の要望に応えることで全棟全商品をスマートハウスにすることを目指す。

 「H2V eneli」の希望小売価格は131,460円(税込・工事費別)から。遠隔操作が可能なタイプは162,750円(税込・工事費別)から。なお、経済産業省の「エネルギー管理システム導入促進事業費補助金(HEMS導入事業)」の対象であり、「H2V eneli」本体および工事費に対して最大10万円まで補助を受けることが可能。

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