【銘柄診断】C&Gシステムズは北米関連、連続2ケタ営業増益、出直りへ

2013年3月13日 09:45

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<業績&株価分析>

  C&Gシステムズ <6633> (JQS)は、金型用CAD/CAMシステム事業を主力として、北米での金型製造事業も展開している。株価は調整局面だが下げ渋り感を強めており、出直りが期待されそうだ。

  前期(12年12月期)連結業績は、売上高が前々期比12.8%増、営業利益が同20.5%増、経常利益が同47.3%増、純利益が同87.0%増の大幅増益だった。主力のCAD/CAMシステム事業は同4.2%増収だった。中国の反日デモの影響などで期後半に弱含みとなったが、期前半の好調が寄与した。金型製造事業は同76.7%増収だった。北米自動車市場の好調が追い風だった。

  今期(13年12月期)の見通しについては、売上高が前期比1.2%減の33億46百万円、営業利益が同10.4%増の1億73百万円、経常利益が同5.0%減の1億84百万円、純利益が同5.8%減の1億32百万円としている。CAD/CAMシステム事業は同7.1%増収見込みとしている。国内が堅調に推移する模様だ。一方の金型製造事業は同37.2%減収見込みとしているが、想定為替レートを1米ドル=78円としているため会社予想は保守的な印象も強い。引き続き北米自動車市場の好調が追い風であり、円高修正メリットが収益押し上げ要因となりそうだ。

  なお3月12日、アセアン地区における拠点政策の一環としてインドネシアに駐在員事務所を開設すると発表した。日系自動車メーカーなどが生産能力増強を進めていることもあり、有望市場と位置付けて将来的に現地法人化や現地企業との提携も視野に入れている模様だ。

  株価の動きを見ると、2月5日の戻り高値168円から反落して2月18日に136円まで調整したが、足元では140円台に戻して短期調整一巡感を強めている。3月12日の終値146円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS12円01銭で算出)は12~13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は3.4%近辺、そして実績PBR(前期実績のBPS197円08銭で算出)は0.7倍近辺となる。

  日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んで調整局面だが、140円近辺で下げ渋り短期調整一巡感を強めている。市場全体の地合い改善の中で出遅れ感も強いだけに、円安メリットも評価して出直りが期待されるだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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