国内初の着床式沖合洋上風力発電が本格実証運転を開始、千葉県銚子沖で

2013年3月5日 12:59

印刷

洋上風車(左)、洋上風況観測タワー(右)(画像:NEDO)

洋上風車(左)、洋上風況観測タワー(右)(画像:NEDO)[写真拡大]

  • 銚子沖 実証海域略図(画像:NEDO)

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と東京電力は4日、2者が共同で千葉県銚子市の沖合約3kmの海域に設置した国内初の洋上風力発電設備(出力2,400kW)の完成にともない、同日運転開始式を行い、本格的な実証運転を開始したと発表した。

 同設備は、風車の基礎部分を海底に固定した着床式で、沖合に設置するのは国内で初めて。実際に洋上風車で発電した電力を陸上に送電することで、風車の信頼性や継続的に発電を行うために不可欠なメンテナンス技術など、沖合洋上風力発電の導入や普及に必要な技術の確立を目指す。

 なお、NEDOは、洋上風力発電等技術研究開発において日本海側でも実証研究を予定しており、福岡県北九州市の沖合1.4kmの海域で洋上風力発電施設(同2,000kW)の建設を進めている。

関連記事