【編集長の視点】オリコンは株式分割権利取り、四半期連続増益で割安修正余地

2013年2月21日 09:47

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄ウオッチ>

  オリコン <4800> (JQS)は、3月31日を基準日に株式分割を予定しているが、これに3カ月ベースの四半期業績が着実に増収増益と回復していることが加わり、割安修正の値幅効果が期待できそうだ。

  株式分割は、全国証券取引所が進めている「売買単位集約行動計画」に沿い同社の売買単位を100株とするために実施するもので、1株を100株に分割、合わせて4月1日から単元株式数を100株とする単元株制度も採用する。

  一方、同社の今3月期業績は、昨年11月に今3月期通期業績を下方修正、今年2月8日に発表した今期第3四半期業績(9カ月累計)は、連続減収減益となったが、これを3カ月ごとの四半期ベースでみると着実に増収増益を続けている。第1四半期業績に対して第2四半期は、3%増収、49%経常増益、96%純益増益と伸び、この第2四半期に対して第3四半期は、さらに5%増収、21%経常増益、17%純益増益と続伸した。

  スマートフォンの急速な普及でフーチャーフォン向けの着うたフルは減少しているが、スマホ向けの音楽配信が着実に拡大し、スマホ向けサイトの広告販売が伸びるなどWEB広告全体の売り上げが増加、ソーシャルゲーム事業や雑誌事業の発行3誌も、四半期ごとに売り上げが増加していることが要因となっている。3月通期業績は、昨年11月の下方修正値を据え置き、純利益を4億円(前期比14%減)と連続減益を見込んでいるが、来期業績は、初進出した太陽光発電の売電が、今年3月下旬から開始されることなどもサポートし期待を高める。

  株価は、株式分割を歓迎して昨年来高値3万7900円に迫る3万5850円まで買われて25日移動平均線水準でスピード調整中である。株式分割権利取りにPER12倍台の割安修正がオンして高値奪回に動こう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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