【村山貢司の気象&経済歳時記】50年前の月別・電力使用量から見えてくる「冬場商品」

2012年12月14日 10:18

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  50年前の月別電力の使用量を見ると最も電力需要が大きくなっていたのは12月であった。暖房の主力であったコタツが炭類を使うものから電気コタツに切り替わり、その後ストーブ、エアコンへと変化していった。

  暖房の形態が変わることによって、冬の商品動向にも大きな変化が見られるようになった。それは、冷たい飲食物が冬でも売れるようになったことである。ビールの売り上げと気温は高い相関関係にあり、当然、気温の高い夏場に売れ、冬は減少する。しかし、30年前の傾向と比べて見ると、ビールの売り上げの伸びは冬の方が大きくなっている。室内全体の温度が高くなることによって冬もビールが飲まれるようになってきたのである。アイスクリームなども同様に冬の需要が増加しているのである。

  衣服にも変化が見られる。家庭やオフィスでのエアコンによる暖房が普及することによって、室内では比較的軽装で過ごせるようになってきた。このために出勤の際はコートを用いるが、その下は軽装でというスタイルが定着してきている。特におしゃれに敏感な女性にその傾向が強い。薄着をするためにババシャツなどの暖かくて軽い素材が普及し、防寒対策としてのマフラーや手袋も昔より薄くて暖かい素材のものが売れている。 商品動向と気温の関係を調べる場合には、その商品が屋外用ならば一般の気温でよいが、室内用の場合には暖房を考慮した環境温度を用いるなど分析の方法が異なってくる。(気象予報士&経済評論家・村山貢司)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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