日産、ベンチャー企業間でのEVシェアリング実証実験を開始

2012年12月10日 11:17

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予約画面の一例(画像:日産自動車)

予約画面の一例(画像:日産自動車)[写真拡大]

 日産自動車は10日、低炭素社会を目指した次世代交通の推進のために、横浜市と協働で取り組んでいる「ヨコハマ モビリティ "プロジェクトZERO"(YMPZ)」の一環として、EVシェアリング(共同利用)システムをベンチャー企業間で活用する実証実験を12月12日より開始すると発表した。企業内でのシェアリングを超えた企業間でのEV実証実験は初の試みとなる。

 同実証実験は、行動特性の異なる複数の企業がEVを共同利用する実験を通じて、企業等にとっての有用性、EVシェアリングの事業性、サービスのあり方などを検証するとともに、同ケースにおける課題を抽出することを目的としている。

 参加企業は、公益財団法人横浜企業経営支援財団鶴見末広センターが所管している横浜新技術創造館リーディングベンチャープラザ等に入居しているベンチャー企業等(8社13人予定)。

 具体的には、複数のベンチャー企業等が、日産が無償提供する100%電気自動車「日産リーフ」1台を利用し、業務車両としてシェアリングを実施する。ガソリン車を業務車両としている企業が多いため、シェアリングによる自動車利用の効率化・平準化や、走行中排出ガスゼロのEV利用による環境への貢献が期待される。

 今回採用する車両予約システムは、EVの消費電力や充電時間等を考慮した配車予約を行うとともに、ポイントの有効活用による利用の平準化や促進機能を備えていることが特徴。利用者はEV利用に際し、事前に付与される「ポイント」を活用する。繁忙期や閑散期に応じて変化する利用ポイントを有効に活用することでシェアリングの平準化や利用を促進する。なお、同システムは2013年1月中旬より稼働する予定。

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