【アナリストの眼】メディアフラッグ株価、底打ち反転上昇、株式3分割を発表

2012年12月6日 10:14

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<業績&株価分析>

  店舗の覆面調査などを手掛けるメディアフラッグ <6067> (東マ)は、9月28日の新規上場から約2カ月が経過した。なお12月4日に株式分割を発表した。12月31日を基準日として1株を3株に分割する。

  今期(12年12月期)業績(非連結)見通しの会社予想は、売上高が前期比22.6%増の27億95百万円、営業利益が同62.7%増の1億81百万円、経常利益が同61.4%増の1億82百万円、純利益が同95.0%増の1億円としている。通期会社予想に対する第3四半期累計(1~9月期)の進捗率は売上高が75.1%、営業利益が83.4%、経常利益が76.4%、純利益が78.0%と順調な水準である。食品メーカーからの新規受注などが好調な模様であり、通期上振れの可能性もあるだろう。

  流通・飲食企業や消費財メーカーの店舗・店頭マーケティング活動を支援するフィールド事業(覆面調査などの流通支援事業、店舗巡回などの営業支援事業、店舗・店頭の状況をデータベース化する独自開発ソフトのASP事業)を主力として、ストア事業(コンビニエンスストア経営)も展開している。自社登録スタッフ(メディアクルー)は16万名を超え、さらなる増員や質的向上を進め、さまざまな業種業態に対応して業容を拡大する方針だ。知名度向上効果も寄与して収益拡大が期待されるだろう。

  株価の動きを見ると、公開人気一巡後は利益確定売りが優勢になり、11月15日には1450円まで調整する場面があった。しかし足元では急反発している。12月4日の株式分割発表も好感して5日には1940円まで戻す場面があった。利益確定売りも一巡して再度人気化する構えのようだ。5日の終値1828円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS74円38銭で算出)は24~25倍近辺となる。

  新規上場から約2カ月であり、株価の落ち着きどころを探る段階と考えられるが、日足チャートで見ると25日移動平均線を回復して強基調に転換している。利益確定売りはほぼ一巡したようだ。中期的な収益拡大期待に加えて、株式分割も支援材料となって高値圏へ回帰の可能性があるだろう。10月1日に付けた高値2415円も視野に入りそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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