【アナリストの眼】キムラユニティー株価は800円台乗せ早そう、指標割安

2012年12月6日 10:14

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<業績&株価分析>

  キムラユニティー <9368> に注目したい。NLS(ニューロジスティクスサービス)での新規顧客獲得などで業容が着実に拡大しており、中期的な収益拡大期待が強い。株価は800円台乗せが早そうだ。

  今期(13年3月期)連結業績見通しについては10月26日に下方修正を発表し、売上高が前期比2.1%増、営業利益が同2.0%増、経常利益が同3.1%増、純利益が同18.7%増の見込みとしている。NLSでの新規受注は順調な模様だが、主要顧客の中国での大幅減産の影響に加えて、NLS新規事業所の生産性改善遅れ、米国子会社の収益改善遅れ、米国子会社に対する投資損失引当金積み増しなどが影響し、期初計画に比べて増収増益幅が縮小する模様だ。通期会社予想に対する第2四半期累計(4~9月期)の進捗率は、売上高が49.3%、営業利益が37.6%、経常利益が39.4%、純利益が41.0%である。利益面の進捗率がやや低水準だが、下期の生産性改善効果が期待されるだろう。

  株価の動きを見ると、今期業績見通し下方修正も嫌気して11月14日には710円まで調整したが、売り一巡して足元では760円近辺に戻している。短期的な調整が完了した形だろう。12月5日の終値760円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS69円60銭で算出)は10~11倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.6%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1724円14銭で算出)は0.4倍台となる。

  日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると26週移動平均線を回復し、いずれも強基調へ回帰する動きが鮮明になっている。10月10日の709円と11月14日の710円でダブルボトムの形となり、短期的な調整が完了したようだ。780円近辺が上値フシの形になっているが、指標面に割高感はなく、中期的な収益拡大期待で上値を試す展開が期待されるだろう。2010年以来の800円台に乗せれば、次は1000円を目指す展開だろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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