【アナリストの眼】半導体商社の東京エレクトロンデバイス、高利回り支えに下値固め

2012年11月7日 09:59

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<業績&株価分析>

  半導体商社の東京エレクトロンデバイス <2760> は10月30日、今期(13年3月期)第2四半期累計(4~9月期)の連結業績を発表した。

  第2四半期累計は、売上高が前年同期比2.6%増収だったが、営業利益は同16.3%減、経常利益は同45.7%減、純利益は同41.9%減の減益だった。半導体・電子デバイス事業は専用ICやCPUが商圏拡大などで増収だったが、産業機器・民生機器向けカスタムICが低調だった。コンピュータシステム関連事業はネットワーク保守やストレージ関連などが堅調だった。

  通期見通しについては9月24日に下方修正した数値を据え置き、売上高を前期比3.1%増、経常利益を同33.6%減、純利益を同4.2%減としている。通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は、売上高が48.2%、経常利益が44.3%、純利益が44.1%である。コンピュータシステム関連は概ね堅調な模様だが、半導体・電子デバイスの需要は下期にも不透明感が強く、再度の通期下振れに注意が必要かもしれない。

  株価の動きを見るとやや軟調な展開が続き、10月11日に年初来安値となる12万9400円まで調整する場面があった。足元では概ね13万円台で推移している。11月6日の終値13万1300円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS8679円25銭で算出)は15倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間6600円で算出)は5%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS22万0584円82銭で算出)は0.6倍近辺となる。

  日足チャートで見ると、10月11日の安値から反発して強基調へ転換するかに見えたが、足元では再び25日移動平均線を割り込んでいる。また週足チャートで見ると、26週移動平均線が抵抗線の形となって上値を切り下げている。下期の業績見通しに不透明感が残っているため、当面は下値固めの局面だろう。ただし高配当利回りが下値を支えそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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