【アナリストの眼】TAC株価、底値モミ合いのなか強張る、赤字幅縮小

2012年11月2日 09:57

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<業績&株価分析>

  「資格の学校」を運営するTAC <4319> は、10月31日に今期(13年3月期)第2四半期累計(4~9月期)連結業績を発表した。財務会計分野(公認会計士、簿記検定)や法律分野(司法試験、司法書士、行政書士)の講座を中心に個人受講者数の減少が続いているが、株価は調整一巡感を強めてきた。

  第2四半期累計は、売上高が前年同期比6.9%減、営業利益が同19.1%減、経常利益が同22.0%減、純利益が同3.3倍だった。主力の個人教育事業で資格講座の新規申し込みが低調だったため、講師料の削減や教材制作の外注費削減などでカバーできず、減収営業減益だった。純利益については、事業構造改善費用を特別損失に計上したが、新宿校移転補償金を特別利益に計上したため大幅増益だった。

  通期の会社予想は、売上高が前期比2.8%減の219億51百万円、営業利益が1億76百万円の赤字(前期は6億06百万円の赤字)、経常利益が2億40百万円の赤字(同5億30百万円の赤字)、純利益が6億58百万円の黒字(同7億99百万円の赤字)としている。第2四半期累計の利益は通期会社予想を上回っているが、第3四半期(10~12月期)の資格試験実施・合格発表によって、講座申し込み数が変動するなどの季節要因があるため、前回予想(5月15日公表)を据え置いた。ただし拠点校の減床、講師料の削減、希望退職者の募集など事業構造改革の効果で、営業赤字幅は前期に比べて縮小する模様だ。

  株価の動きを日足チャートで見ると、概ね130円近辺でのモミ合い展開だったが、10月中旬以降は25日移動平均線を回復して、徐々に下値を切り上げる展開となった。同時に上値も10月23日に145円、25日に148円を付けて、モミ合いから上に放れる構えを見せている。11月1日の終値は前日比2円安の134円だったが、第2四半期累計の営業減益に対する反応は限定的のようだ。また週足チャートで見ると、抵抗線だった26週移動平均線に接近して調整一巡感を強めてきた。強基調へ転換のタイミングが接近しているようだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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