昭和シェルとソーラーフロンティア、国富工場の屋根貸しで2MWの発電事業

2012年10月30日 17:42

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設置イメージ(画像:昭和シェル石油)

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 昭和シェル石油とソーラーフロンティアは30日、世界最大のCIS薄膜太陽電池の製造工場「国富工場」(宮崎県国富町)における発電事業(名称:「第2国富工場メガソーラー」)に関して協力することを決定したと発表した。

 発電規模は約2メガワットで、年内完工を目指して工事を進めていく。これにより国富町内で稼働または計画されているメガソーラーは計7.3メガワットとなり、同町全世帯のうち約3割が太陽光発電システムを導入した場合に匹敵する規模になる。また、昭和シェル石油としては新潟県の「新潟雪国型メガソーラー」に続き国内2例目の太陽光発電事業となる。

 国富工場ではすでに2番館の屋上に2メガワットを設置し、自家使用しているが、今回は3番館の屋根にソーラーフロンティアが生産するCIS薄膜太陽電池モジュールを設置する。生み出された電力は全て九州電力に売却される。国富工場の所有者であるソーラーフロンティアが発電事業者である昭和シェル石油に屋根を貸与する。

 国富工場は2011年2月からCIS薄膜太陽電池モジュールの商業生産を開始、同年7月には全ラインを稼働させている。年間で900メガワットの生産能力を有し、日本最大の太陽電池工場であると同時に、CIS薄膜太陽電池モジュールを生産する工場としては世界最大。現在、同工場で生産するCIS薄膜太陽電池モジュールの変換効率は13%を超えており、設置容量(kW)あたりの実発電量(kWh)は他の太陽電池を上回っている。

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