【アナリストの眼】日本エンター株価、安値圏モミ上放れ電子書籍関連評価相場へ

2012年10月30日 09:51

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<業績&株価分析>

  モバイル端末向けコンテンツの日本エンタープライズ <4829> (東2)に注目したい。株価は安値圏でのボックス展開から上放れ、トレンド好転の構えを見せている。今期好業績見通しに加えて、電子書籍関連のテーマ性も支援材料だろう。

  9月28日に今期(13年5月期)第1四半期(6~8月期)連結業績を発表した。売上高は前年同期比43.0%増、営業利益は同32.8%増、経常利益は同27.2%増、純利益は同7.6%増の増収増益だった。モバイル端末向けに「エンタメ系」「情報系」などのコンテンツを配信するコンテンツサービス事業、企業向けに携帯電話を活用したプロモーションなどを提供するソリューション事業を展開しており、いずれもスマートフォン対応の強化などで大幅増収だった。

  通期については前回予想を据え置き、売上高が前期比28.6%増、営業利益が同6.8%増、経常利益が同5.3%増、純利益が同17.6%増の増収増益見込みとしている。ATIS(交通情報サービス)の通期寄与に加えて、コンテンツサービス事業では第2四半期(9~11月期)にソーシャルゲームの配信を開始し、ソリューション事業ではアフィリエイト広告、中国では電子コミック配信が拡大する模様だ。通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は売上高が25.1%、営業利益が28.3%、経常利益が27.5%、純利益が21.5%であり、概ね順調な水準だろう。

  株価の動きを見ると、7月下旬以降は概ね8400円~9100円近辺でのボックス展開だったが、10月26日に前日終値比700円(7.98%)高の9480円まで上昇する場面があり、ボックスレンジ上限を突破した。29日の終値9210円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS530円50銭で算出)は17~18倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間150円で算出)は1%台後半、実績PBR(前期実績の連結BPS8132円79銭で算出)は1.1倍近辺の水準である。

  日足チャートで見ると、10月12日のレンジ下限8400円から反発し、7月下旬から続いたボックスレンジを一気に上放れた。また週足チャートで見ても、26週移動平均線を回復してトレンド好転の構えを見せている。今期好業績見通しや電子書籍関連のテーマ性が支援材料であり、1万円台回復から出直り本格化が期待されそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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