ソーラーフロンティア、太陽電池モジュール製造拠点を最先端の国富工場に集約

2012年10月16日 16:30

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 ソーラーフロンティアは16日、CIS薄膜太陽電池モジュール生産の主力工場である宮崎県東諸県郡国富町にある国富工場(年産900MW)の効率性が継続的に向上していることから、宮崎第二工場(年産60MW)における現行仕様の太陽電池モジュールの生産を2012年末に一時休止することを決めたと発表した。宮崎第二工場は今後、開発中の新たな太陽電池を生産するための評価に入る。なお、宮崎第二工場の社員は再配置する予定。

 国富工場は日本国内最大の太陽電池モジュール工場。国富工場は2011年2月に商業生産を開始し、同年7月には全ラインで商業生産体制に入った。現在、最先端の技術を誇る同工場ではCIS薄膜太陽電池モジュールを生産しており、その変換効率は約13~14%に達し、設置容量(kW)あたりの実発電量(kWh)は結晶シリコン系太陽電池をはじめとする競合技術のものを上回っている。

 一方、宮崎第二工場は2009年に稼働し、国富工場で実現した設計効率のベースとなるノウハウを積み重ねてきた。ソーラーフロンティアは、厚木リサーチセンターで更に画期的な新型太陽電池モジュールの開発に取り組んでいるため、将来的には宮崎第二工場をその生産に充てることを視野に入れ、設備評価を進めていくという。

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