【アナリストの眼】カカクコム、アクセス数拡大受け今期業績に上ブレも、内需株人気

2012年9月25日 11:59

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【今、この銘柄】

  価格比較サイトなどを運営するカカクコム <2371> に注目したい。主力サイトの月間アクセス数は増加基調であり、今期(13年3月期)連結業績見通しの上振れ期待も高まっている。株価は年初来高値圏で推移しており、上値追いの可能性があるだろう。

  今期連結業績は大幅増収増益見込みである。主力の「価格.com」の好調に加えて、4月末に新料金プランへの移行が完了した「食べログ」が大幅増収となり、人件費増加などを吸収する模様だ。また旅行、ホテル予約、不動産住宅情報、新築マンション、映画、写真など新規サイトも順調な模様である。

  第2四半期累計(4~9月期)業績の会社予想に対して、第1四半期(4~6月期)実績の進捗率は、売上高が50.9%、営業利益が51.7%、経常利益が51.5%、純利益が50.5%と順調な水準であり、上振れの期待も高まっている。

  株価の動きを見ると、7月にやや調整局面となったが、7月9日の2402円と7月30日の2421円でダブルボトムの形となり調整が完了した。8月以降は、業績上振れ期待やヤフー <4689> との業務提携などを材料視して上値を切り上げる展開となり、9月14日には年初来高値となる2954円まで上昇している。24日の終値2865円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS116円88銭で算出)は24~25倍近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS317円65銭で算出)は9倍近辺となる。来期以降の収益拡大を考慮すれば、特に割高な水準とは言えないだろう。

  週足チャートで見ると、1月の2005円と3月の1991円でダブルボトムの形となり、底打ち反転後は13週移動平均線がサポートラインの形で上昇トレンドとなっている。適度に押し目が入っているため過熱感はない。円高や中国リスクに対する警戒感で主力大型株に買いが入りにくい地合いだけに、そうした影響を受けにくいネット関連などに物色が向かう可能性も高く、今期好業績見通しが支援材料となって上値追いの展開が期待されるだろう。3000円台乗せは通過点で11年9月の3400円が視野にいりそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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