東芝、クウェート水電力庁から変電機器・据付工事を約110億円で受注

2012年9月20日 17:36

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 東芝は20日、クウェート水電力庁から、同国アハマディ県アズール地区のアズールノース変電所向け変電機器及び据付工事の一式を受注したと発表した。受注金額は約110億円。2013年6月から順次納入する計画で、同変電所は2013年12月から運転開始予定。

 今回受注したのは、40万Vガス絶縁開閉装置(GIS)一式及び750MVA変圧器4台で、エンジニアリング・製造・調達・据付工事全般を担当する。今回納入するガス絶縁開閉装置は40万Vクラスでは最大遮断電流の機能を有している。今回の受注は、東芝機器の高い性能・信頼性に加え、これまでの中東地域での納入実績が評価されたものだという。

 クウェートでは、経済成長や人口増加を背景に今後も年率3~5%で電力需要の増加が予想されている。2015年までには新たに5か所に火力発電所を建設し、総発電能力を倍増する計画。また、湾岸協力会議(GCC)加盟6カ国は、クウェートでの電力需要の急増に対処するため広域送電網の接続を計画しており、アズールノース変電所はこの広域送電網の要となる変電所となる。

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