【アナリストの眼】底値圏のインテリジェント、自社開発パッケージ拡大で52%増益

2012年8月30日 09:37

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【今、この銘柄】

  カード決済システムなど金融業界向けのシステム開発を主力とするインテリジェント ウェイブ <4847> (JQS)は、8月8日に前期(12年6月期)連結業績と今期(13年6月期)連結業績見通しを発表している。

  前期の連結業績は、売上高が前々期比10.1%増の52億41百万円、営業利益が同59.0%減の1億31百万円、経常利益が同54.8%減の1億54百万円、純利益が同2.1倍の2億70百万円だった。主力のカードビジネスフロント業務が同17.0%減収となり、セキュリティシステム業務も同3.0%増収にとどまったが、システムソリューション業務が同54.2%増収と好調で全体を牽引した。ただし利益率の高いカードビジネスフロント業務が大幅減収だったため、営業利益と経常利益は大幅減益となった。純利益については繰延税金資産計上により増益となった。

  今期通期の見通しについての会社予想は、売上高が前期比4.9%増の55億円、営業利益が同52.7%増の2億円、経常利益が同42.9%増の2億20百万円、純利益が同48.1%減の1億40百万円としている。前期末の受注残高(単体ベース)が前々期末比28.5%増の23億53百万円と高水準であり、カードビジネスフロント業務の回復を見込んでいる。システムソリューション業務では、10年4月に親会社となった大日本印刷<7912>との連携で事業領域の拡大を目指すとしている。利益面では、不採算プロジェクトのソフト開発が上期も継続するが、利益率の高い自社開発パッケージの売上構成比上昇が営業増益の一因となる模様だ。純利益については繰延税金資産計上効果が一巡するため減益見込みである。配当については年間500円(期末一括500円)の予想としている。

  株価の動きを見ると、7月下旬以降は1万8000円台の安値圏でやや軟調な展開となっている。29日の終値1万8000円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS531円51銭で算出)は33~34倍近辺、今期予想配当利回りは2%台後半、実績PBR(前期実績の連結BPS1万8679円92銭で算出)は0.9倍台となる。

  週足チャートで見ると、26週移動平均線を割り込んで上値を切り下げる展開だが、大勢としては1万8000円~2万1000円近辺のレンジ下限に接近した形であり、ほぼ底値圏だろう。今期営業増益見通しを再評価して反発が期待されそうだ。当面のターゲット水準は26週移動平均線の回復だろう(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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