【アナリストの眼】収益拡大のサクセスHD、国策に沿う保育事業、業績上ブレも

2012年8月24日 10:32

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【今、この銘柄】

  8月7日に新規上場したサクセスホールディングス <6065> (JQS)は保育事業を手掛け、受託保育事業(病院、大学、企業などに勤務している保護者向け保育施設の運営受託)と、公的保育事業(認可保育園、認証保育所、学童クラブ、児童館、全児童対策事業施設などの公的保育施設を運営)を展開している。待機児童の解消や子育て支援の拡充という国の重点施策に沿ったビジネスであり、収益拡大が期待される。

  8月7日に発表した今期(12年12月期)第2四半期累計(1~6月期)の連結業績は、売上高が34億09百万円、営業利益が2億28百万円、経常利益が5億04百万円、純利益が2億65百万円だった。保育施設の新設などが寄与して、受託保育事業、公的保育事業ともに順調な模様である。

  通期見通しの会社予想は、売上高が前期比17.4%増の70億円53百万円、営業利益が同0.5%増の3億64百万円、経常利益が同14.2%増の5億61百万円、純利益が同19.0%増の3億05百万円としている。新規施設の寄与などにより、受託保育事業は同5.1%増の32億20百万円、公的保育事業は同30.2%増の38億32百万円の売上計画である。営業外収益では公的保育事業に係る設備補助金も寄与する模様だ。配当については無配の予想としている。なお通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は、売上高が48.3%、営業利益が62.6%、経常利益が89.8%、純利益が86.9%と高水準である。通期上振れの可能性が高いだろう。

  株価の動きを見ると、7日の初値は2500円で公開価格の2050円を約22%上回った。その後は成長期待の買いと利益確定の売りが交錯する形で、2500円~3000円のレンジを乱高下している。23日の終値2896円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS190円05銭で算出)は15~16倍近辺、実績PBR(前期実績に株式分割を考慮した連結BPS432円70銭で算出)は6倍台となる。

  新規上場から約2週間のため、株価の落ち着きどころを探るには、もう少し時間がかかりそうだ。ただし今期業績見通し上振れの可能性、国の重点施策を背景とする中期的な収益拡大期待などを考慮すれば、足元の株価水準に指標面の割高感はなく、一段上の水準に切り上げる可能性があるだろう(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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