【アナリストの眼】テクマトリックスに割安感、見直し余地、クラウド本格で増収増益

2012年8月20日 08:59

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【今この銘柄】

  テクマトリックス <3762> (東2)は収益が改善基調であり、指標面の割安感にも見直し余地がありそうだ。

  クラウドサービス事業者向けにハードウェアを販売する情報基盤事業と、インターネット、CRM、医療分野などでクラウドサービスを提供するアプリケーション・サービス事業を展開し、保守・運用・監視というストック型ビジネスを強化している模様だ。

  7月31日に発表した今期(13年3月期)第1四半期(4~6月期)連結業績は、売上高が前年同期比6.6%増、営業利益が同28.0%増、経常利益が同20.7%増、純利益が同2.3倍の増収増益だった。

  通期については前回の会社予想を据え置いた。売上高は前期比4.7%増、営業利益は同9.1%増、経常利益は同4.7%増、純利益は同15.9%増の増収増益見込みとしている。クラウドサービスの普及本格化を背景に、新規顧客開拓も寄与して、情報基盤事業では主力の負荷分散装置、アプリケーション・サービス事業ではCRM・医療分野などの拡大を見込んでいる。年間配当についても前回予想の2500円(期末一括2500円)を据え置いた。

  通期会社予想に対する第1四半期実績の進捗率は売上高が23.1%、営業利益が8.8%、経常利益が9.6%、純利益が10.2%となる。やや低水準だが、会社予想の売上高を上期と下期に分解すると、上期が77億円、下期が83億円と下期偏重になっている。この点を考慮すれば特にネガティブ要因とも言えないだろう。

  株価の動きを見ると、6月4日の安値4万9100円から反発した後は、概ね5万円台で推移している。7月31日の第1四半期決算発表後はやや軟調となり、8月6日に5万2500円まで下落する場面があった。第1四半期実績の進捗率の低さが嫌気された可能性があるだろう。

  17日の終値5万6300円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS8278円42銭で算出)は6~7倍近辺、今期予想配当利回りは4%台、実績PBR(前期実績の連結BPS8万3932円94銭で算出)は0.6倍台となり、割安感の強い水準だろう。

  第1四半期実績の進捗率の低さを嫌気した売りは一巡したと考えられ、指標面の割安感には見直し余地があるだろう。直近の戻り高値6万円近辺が当面のターゲット水準となるが、これを突破すれば2月の年初来高値も視野に入りそうだ(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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