大日本印刷が日本ユニシスの筆頭株主に、約114億円で株式取得 業務提携も

2012年8月9日 18:11

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 大日本印刷は9日、三井物産が保有する日本ユニシスの普通株式の一部2072万6,410株(発行済株式総数の約18.90%、議決権割合約22.08%)を約114億円で取得することで三井物産と合意し、本日株式譲渡契約を締結したと発表した。なお、今回の株式の取得により、大日本印刷は日本ユニシスの筆頭株主となり、日本ユニシスは大日本印刷の持分法適用会社となる見込み。さらに、大日本印刷と日本ユニシスは本日開催の両社取締役会において、「業務提携等に関する契約」を締結することを決議した。

 大日本印刷は、今回の株式取得について、「急速に拡大するIT社会に対応するため、幅広いITリソース・ノウハウの強化が重要として、IT基盤の整備・強化の観点から総合的に検討した結果、三井物産の保有する日本ユニシスの普通株式の一部を取得し、日本ユニシスとの間で業務提携を行うことが当社の企業価値向上に資すると判断した」とコメントしている。

 現在、スマートフォンやデジタルコンテンツ、クラウドサービスが社会に浸透しはじめたことで、企業経営やワークスタイル、消費者生活が大きな変化を遂げようとしている。両社は、このような環境認識のもと、双方の企業価値向上を目的とした諸施策について検討・協議を行ってきた。その中で、大日本印刷が有する情報コミュニケーション分野、生活・産業分野及びエレクトロニクス分野におけるノウハウと、日本ユニシスの有するクラウド関連技術やサービス開発ノウハウを連携し、消費者生活や企業経営を大きく進化させる新しいサービスを市場に展開していくことが両社企業価値の向上に資するという結論に至り、今回提携契約の締結を決定した。

 今回の業務提携契約締結により、両社は、「クラウド事業」、「新プラットフォームサービス事業」、「マーケティング・販売連携」の3軸での連携強化を図っていく方針。今後、順次各連携分野での具体策を決定し検討を開始する。

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