伊藤忠、つくば市で国内初の街路照明スマート化システムを運用開始

2012年8月3日 17:07

印刷

 伊藤忠商事は3日、国内初となる街路照明のスマート化システムをつくば市にて運用開始すると発表した。先端技術を活用して街路照明のスマート化を行うことにより、消費電力及び二酸化炭素排出量の削減と、街路照明の運用保守管理の効率化を目指す。

 つくば市では、環境省「チャレンジ25地域づくり事業」の委託事業として、同システムを導入することによる消費電力及び二酸化炭素排出量の削減効果の検証を、市内の中央公園及び筑穂地区の街路照明合計93本にて8月6日から開始する。

 同システムにあたっては、街路照明一灯毎に電力線通信(PLC)が可能なPLC対応通信機器を取付けることにより、電力線を通じたデータの送受信を可能とし、伊藤忠テクノソリューションズのクラウドプラットフォームに構築したシステムよりインターネットを通じて照明の制御及び監視を行うことができる。

 街路照明のスマート化により、遠隔地より照明1本単位で点灯・消灯、調光等の制御を行うことができるだけでなく、遠隔地より登録したスケジュールに従った自動制御が可能となる。また、消費電力、電流値、電圧値の計測、不点や累積点灯時間等を正確に把握できるため、街路照明の維持管理業務の効率化を実現することができる。対象地域での運用スケジュールの策定にあたっては、照度、街路照明の設置環境等を検証しながら最適なパターンにて運用する。

 なお、今秋には、パナソニック、東芝ライテックの2社も同事業に参画し、実証の対象となる街路照明は合計約210本となる予定。

関連記事