セブン&アイHDは高値更新、コンビニ既存店売上高20カ月ぶりマイナスも「打たれ強さ」を証明?!=浅妻昭治

2012年7月11日 13:57

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

セブン&アイ・ホールディングス<3382>(東1)は、39円高の2515円と続伸し、7月6日につけた年初来高値2487円を更新している。

セブン&アイ・ホールディングス<3382>(東1)は、39円高の2515円と続伸し、7月6日につけた年初来高値2487円を更新している。[写真拡大]

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

  セブン&アイ・ホールディングス <3382> は、39円高の2515円と続伸し、7月6日につけた年初来高値2487円を更新している。前日10日に同社を含めたコンビニエンスストア(CVS)大手5社が発表した6月の既存店売上高が、5社揃って前年同月比マイナスとなっており、2010年10月以来、20カ月ぶりとなったが、逆に株価は、売り方の買い戻しを交えて内需割安株買いが増勢となっている。

  同社の6月の既存店売上高は、0.5%減と20カ月ぶりにマイナスとなったが、同社が今年7月5日に発表した今2月期第1四半期業も、営業利益、経常利益が前年同期比各1%減と各減益転換したものの、想定範囲内、スーパーの苦戦を好調なCVS事業でカバーしたとして年初来高値を更新したばかりである。

  6月既存店売上高のマイナスは、すでにファーストリテイリング <9983> 、ユナイテッドアローズ <7606> などのアパレル大手でも発表され、株価が急落しており、対照的な同社株価の「打たれ強さ」を証明(?)した展開となっている。

  CVS5社の6月の既存店売上高減は、昨年6月下旬の気温が過去最高となり、飲料やアイスクリーム類の猛暑関連商品が好調だったが、今年は、西日本の気温が低く、台風の影響で客数も落ち込んだことが要因と分析されている。

  コンビ各社のきょうの株価も、ローソン <2651> 、ファミリーマート <8028> 、ミニストップ <9946> 、は、前日終値を挟んだもみ合いを続け、サークルKサンクス <3337> は小反発している。(執筆者:浅妻昭治 株式評論家・日本インタビュ新聞 編集長)

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