【株式市場を検証】景気の不透明感を嫌気、様子見ムード強く商い低調

2012年7月9日 16:13

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【日経平均株価、TOPIXともに3営業日続落】

■東証1部市場の売買代金は6営業日連続で1兆円を下回る

  9日は下落した。日経平均株価は前日比123円87銭(1.37%)安の8896円88銭、TOPIXは前日比7.90ポイント(1.02%)安の763.93となり、いずれも3営業日続落した。前週末6日の米株安と円高に加えて、低調な経済指標が相次いだため景気の不透明感を嫌気した。

  日経平均株価の日中値幅は62円27銭だった。東証1部市場の売買代金は概算で8049億円となり、前日の9317億円に比べて減少し6営業日連続で1兆円を下回った。

  前週末6日の米国株式市場は下落した。ダウ工業株30種平均株価は前日比124ドル20セント(0.96%)安の1万2772ドル47セントと続落した。米6月雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を下回ったことを嫌気した。S&P500株価指数は前日比0.94%安と続落、ナスダック総合株価指数は前日比1.30%安と5営業日ぶり大幅反落した。

  この流れを受けて日経平均株価は前日比97円76銭安と売り優勢でスタートした。外資系証券9社経由の寄り付き前の注文状況は差し引き20万株の買い越し観測だった。

  前週末の米株安や円高、さらに朝方発表された機械受注や経常収支を嫌気して売りが先行した。寄り付きの売り一巡後は下げ渋り、午前の日経平均株価は概ね8900円台半ばでモミ合う展開となった。中国6月CPI(消費者物価指数)に対する反応は限定的で、午前の中盤以降は徐々に下落幅を縮小する場面もあった。

  午後に入ると日経平均株価は、株価指数先物取引が主導する形で、午前の終盤に比べて下落幅を広げる展開となった。アジアの主要株式市場が軟調だったことも弱材料視され、日経平均株価は前日比128円58銭安まで下落する場面があった。日経平均株価、TOPIXともに、この日の安値圏で取引を終了した。

  東証1部市場の騰落銘柄数は値上がり銘柄535(全体の32%)、値下がり銘柄1016(全体の61%)だった。全体として軟調な展開となり、セクター別に見ると医薬品の上昇が目立った。また水産・農林、建設、金属製品、陸運、空運、情報・通信、電力・ガス、サービスが上昇した。一方で鉱業、繊維、石油・石炭製品、ゴム製品、ガラス・土石製品、鉄鋼、非鉄金属、機械、電機、自動車、精密、卸売、銀行、証券、保険、海運などの下落が目立った。

  東証1部市場の売買代金上位の個別銘柄で見ると、1位のソフトバンク <9984> 、4位のシャープ <6753> 、17位のアステラス製薬 <4503> 、18位のKDDI <9433> 、19位のNTTドコモ <9437> 、21位の武田薬品 <4502> が上昇した。

  一方で2位のコマツ <6301> 、3位のファナック <6954> 、8位の東京エレクトロン <8036> 、9位のホンダ <7267> 、10位の日立製作所 <6501> の大幅下落が目立った。また5位のファーストリテイリング <9983> 、6位の三菱UFJFG <8306> 、7位のトヨタ自動車 <7203> 、11位の日産自動車 <7201> 、12位のパナソニック <6752> 、13位のキヤノン <7751> 、14位のTDK <6762> 、15位の三井住友FG <8316> 、16位のソニー <6758> 、20位のNTT <9432> が下落した。

  前週末6日の米6月雇用統計に加えて、寄り付き前に発表された国内の5月機械受注、5月国際収支、午前中に発表された中国6月CPIとPPI、さらに午後発表された6月景気ウォッチャー調査と、世界的に低調な経済指標が相次いだ。

  東証1部市場の売買代金は8000億円強と薄商いで、日経平均株価の日中値幅は62円27銭と小幅だっただけに、売りの勢いもそれほど強いわけではないが、世界景気に対する不透明感を強めたうえに、今晩のユーロ圏財務相会合を控えて様子見ムードを強めた形だろう。

  明日以降は11日~12日の日銀金融政策決定会合に対する思惑が交錯する展開となりそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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