日産、大阪府・市にEV「リーフ」250台を無償提供 個人も対象

2012年7月4日 11:35

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 日産自動車は3日、大阪府・大阪市と共同で、電力供給システム"LEAF to Home"を活用した節電対策「日産リーフで節電アクション」を実施し、安定的な電力需給に貢献すると発表した。

 日産は今回、電気自動車(EV)「日産リーフ」とニチコン株式会社(本社:京都市中京区)が開発した"EVパワーステーション"を、大阪府・大阪市の官公庁施設に50台、大阪府内の民間向けに200台、合計250台をセットで無償提供する。民間向けについては、大阪府在住の個人(介護指定事業者や一般企業の法人を含む)を対象に希望者を募集する。募集期間は7月3日から16日まで。応募多数の場合は抽選となる。なお、日産リーフの無償提供は2012年度末(2013年3月末)までとなる。

 電力供給システム"LEAF to Home"は、「日産リーフ」に搭載している駆動用の大容量リチウムイオンバッテリーから電気を供給するシステム。夜間電力や太陽光発電を使って「日産リーフ」に充電し、蓄えた電気を日中の電力需要が高まる時間帯に使用することで、電力消費のピークシフトに貢献する。さらに、停電時や非常時などにはバックアップ電源としても活用が可能。

 大阪府及び大阪市と共同で同日行われた記者会見に出席した日産の志賀俊之最高執行責任者(COO)は、「"LEAF to Home"は、夜間にクルマのバッテリーに充電した電気を、電力需要の高い昼間に住宅やオフィスに使うことで、ピークシフトに貢献する全く新しいシステム。節電は今や年間を通じた国民が取り組べき重要な問題である。 "LEAF to Home"の活用によって、大阪における大規模なピークシフトに貢献できることを嬉しく思っている」とコメントした。

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