【株式市場を検証】前日の欧米株高や円高一服を好感して買い戻し優勢

2012年6月7日 16:28

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【日経平均株価、TOPIXともに続伸】

■東証1部市場の売買代金は6営業日連続で1兆円を上回る

  7日は大幅上昇した。日経平均株価は前日比106円19銭(1.24%)高の8639円72銭、TOPIXは前日比12.19ポイント(1.70%)高の730.75となり、いずれも大幅に3営業日続伸した。前日の欧米株高や円高一服を好感して買い戻しが優勢だった。

  終値ベースで見ると、日経平均株価は5月29日(8657円08銭)以来の水準、TOPIXは5月22日(733.33)以来の水準だった。

  日経平均株価の日中値幅は48円15銭だった。東証1部市場の売買代金は概算で1兆496億円となり、前日の1兆1871億円に比べて減少したが6営業日連続で1兆円を上回った。

  前日6日の米国株式市場は大幅上昇した。ダウ工業株30種平均株価は前日比286ドル84セント(2.37%)高の1万2414ドル79セントと大幅に続伸した。追加金融緩和や政策に対する期待感が高まった。米地区連銀経済報告(ベージュブック)も支援材料となり、景気減速に対する過度な警戒感が和らいだ。S&P500株価指数は前日比2.30%高と大幅に3営業日続伸、ナスダック総合株価指数は前日比2.40%高と大幅に3営業日続伸した。

  この流れを受けて日経平均株価は前日比105円72銭高と買い優勢でスタートした。外資系証券9社経由の寄り付き前の注文状況は差し引き610万株の買い越し観測だった。

  寄り付きの買い一巡後は動意に乏しく、日経平均株価は概ね8600円台前半の狭いレンジでモミ合う展開だった。

  午後に入ると、日経平均株価は上昇幅をやや縮小する場面もあったが、概ね8600円台前半のレンジでモミ合う展開が続いた。アジアの主要株式市場が堅調だったことも支援材料だったが、積極的に上値を追う動きは見られなかった。ただし終盤になるとしっかりとした動きとなり、日経平均株価はこの日の高値圏、TOPIXはこの日の高値で取引を終了した。

  東証1部市場の騰落銘柄数は値上がり銘柄1415(全体の84%)、値下がり銘柄187(全体の11%)だった。ほぼ全面高の展開の中で、セクター別には鉱業と証券の上昇が目立った。また食品、パルプ・紙、石油・石炭製品、ゴム製品、鉄鋼、金属製品、機械、電機、自動車、精密、銀行、保険、海運などが上昇した。一方で水産・農林が下落した。

  東証1部市場の売買代金上位の個別銘柄で見ると、1位のキヤノン <7751> 、4位のグリー <3632> 、7位の野村ホールディングス <8604> 、9位の日産自動車 <7201> 、16位のパナソニック <6752> 、29位のリコー <7752> が大幅上昇した。

  また2位の三菱UFJFG <8306> 、3位のトヨタ自動車 <7203> 、5位の三井住友FG <8316> 、8位のファナック <6954> 、10位のソフトバンク <9984> 、11位の日立製作所 <6501> 、12位のホンダ <7267> 、13位のセブン&アイホールディングス <3382> 、14位のソニー <6758> 、15位のコマツ <6301> 、17位の三井物産 <8031> 、18位の高島 <8007> 、20位のNTT <9432> が上昇した。

  一方で6位のファーストリテイリング <9983> 、19位のシャープ <6753> が下落した。

  前日の欧米株高と為替の円高一服が支援材料となり、主力株を中心に買い戻しが優勢だった。寄り付きの買い一巡後は動意に乏しく狭いレンジで小動きだったが、東証1部市場の売買代金上位30銘柄のうち下落したのは2銘柄にとどまり、ほぼ全面高の展開だった。

  ギリシャ問題やスペイン問題でのネガティブ材料に身構える状況に変化はないだけに、基本的には6月17日のギリシャ再選挙までは底打ち、本格反発というわけにはいかないだろう。

  ただし当面の下げ止まりは確認した形で、結果的には5日のG7緊急電話会議がターニングポイントになった可能性もあるだろう。そして海外市場の動向次第では、引き続き売られ過ぎ感や値ごろ感からの買い戻しが優勢になる可能性はあるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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