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昭和電工、産業廃棄物再資源化への全社的取り組みを開始
川崎事業所のプラスチックケミカルリサイクルプラント(写真:昭和電工)[写真拡大]
昭和電工は23日、産業廃棄物の再資源化の取り組みを事業所単位から同社全体での包括的な取り組みとすることにより、製造工程等で発生する産業廃棄物のさらなる削減を推進すると発表した。
昭和電工では、地球環境への負荷低減や循環型社会への貢献に向けて、産業廃棄物の削減に取り組み、廃酸・廃アルカリの再利用や廃油・廃プラスチックの燃料化など、資源の有効活用により、9事業所(2012年5月現在)がゼロエミッションを達成している。しかし、各事業所単独での廃棄物処理能力や場内での再資源化には限界があり、同社全体では現在、年間発生量の2.2%が最終的に埋め立て処理されているという。
今回、全社的な取り組みの第1段階として、国内の各事業所から発生した有機系排出物を川崎事業所内(神奈川県川崎市)のプラスチックケミカルリサイクルプラントにおいて処理し、アンモニアと炭酸ガスの原料として再資源化することに全社的に取り組む。
今後は各事業所の産業廃棄物および処理施設の精査を行い、有機系排出物以外についても全社的に再資源化を促進し、2015年には最終埋め立て処理量を年間発生量の1%以下(1200トン以下)としてゼロエミッションを達成し、また、産業廃棄物の外部委託処理費用を現状の約半分の5億円に削減することを目指す。
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