ネガティブ思考で吉野家HDは安値を更新し、ポジティブ思考でタツタ線は高値に肉薄=浅妻昭治

2012年4月26日 10:27

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

吉野家ホールディングス<9861>(東1)の株価が、前日25日に3日続落して年初来安値を更新した。きょう26日寄り付きも、小幅反発にとどまっている。

吉野家ホールディングス<9861>(東1)の株価が、前日25日に3日続落して年初来安値を更新した。きょう26日寄り付きも、小幅反発にとどまっている。[写真拡大]

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

  吉野家ホールディングス <9861> の株価が、前日25日に3日続落して年初来安値を更新した。きょう26日寄り付きも、小幅反発にとどまっている。当然だろう。前日朝のテレビニュースが、米国カリフォルニア州でBSE(牛海綿状脳症)感染牛が確認されたと報道したからだ。かつての狂牛病騒ぎのときは、米国産牛肉の輸入が禁止され、同社の牛丼店で牛丼が食べられなくなったことを連想し、売り先行となったのである。問題は、この先にある。

  その狂牛病騒ぎでは、吉野家HDなどの牛丼店株や焼肉店などが売られる一方、対極にある魚食関連の水産株や水産卸株などが逆行高した。ところが前日25日は、その逆行高相場は鳴りをひそめ、水産株などは年初来安値水準での小動きに終始した。

  株式投資には一種、連想ゲーム的な側面がある。株価材料をネガティブ思考すれば関連株は値下がりし、ポジティブ思考すれば値上がりする相場メカニズムが働く。そのポジティブ思考が、自由に飛翔するためには相場に勢いがあって、元気がなければならない。個人投資家には、勝ち癖が必要である。

  かつての狂牛病騒ぎのときがそうだったのである。ところが現在の相場環境は、米国・中国市場の動向に右往左往し、先物取引に揺さぶられ、外国人投資家に振り回されるなど、主体性は皆無で元気のないことおびただしい。

  東証1部の売買代金も、1兆円割れが続く。折からスタートした3月期決算会社の業績発表でも、のっけから決算内容の絶対評価より、市場コンセンサスを上回ったか下回ったかばかりを騒ぐ相対評価で株価の方向が決まってしまう。それでも決算短信やニュースリリースを読み流すのではなく眼光紙背に徹するポジティブ思考をすれが、タツタ電線 <5809> のような年初来高値に迫る掘り出し株に行き当たるかもしれないのである。小さな勝ち癖が、大きな勝ち癖に発展することを期待したい。(執筆者:浅妻昭治 株式評論家・日本インタビュ新聞 編集長)

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