【株式市場を検証】資源・中国・輸出・景気敏感関連大型株の利益確定売りが優勢

2012年3月29日 16:32

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【日経平均株価、TOPIXともに続落】

■主力大型株に利益確定売りだが循環物色の可能性

  29日は下落した。日経平均株価は前日比67円78銭(0.67%)安の1万114円79銭となり続落した。一方、TOPIXは前日比6.69ポイント(0.77%)安の857.74となり続落した。前日の米国株式市場の下落を受けて、資源関連、中国関連、輸出関連、景気敏感関連を中心に、主力大型株に対する利益確定売りが優勢になった。

  日経平均株価の日中値幅は62円27銭だった。東証1部市場の売買代金は概算で1兆2568億円となり、前日の1兆2486億円に比べて増加し42営業日連続で1兆円を上回った。

  前日28日の米国株式市場は下落した。ダウ工業株30種平均株価は前日比71ドル52セント(0.54%)安の1万3126ドル21セントと続落した。米2月耐久財受注が市場予想を下回ったことが弱材料視されて、利益確定売りが優勢だった。原油価格が下落したことを受けてエネルギー関連株が売られた。

  S&P500株価指数は前日比0.49%安と続落、ナスダック総合株価指数は前日比0.49%安と続落した。米2月耐久財受注は前月比2.2%増加となり、1月改定値の同3.6%減少(4.0%減少から上方修正)に比べて改善したが市場予想を下回った。

  こうした流れを受けて日経平均株価は前日比47円79銭安と売り優勢でスタートした。外資系証券9社経由の寄り付き前の注文状況は差し引き90万株の買い越し観測だった。

  寄り付き後の日経平均株価は、徐々に下落幅を広げる展開となった。3月上旬の貿易収支は538億円の赤字だったが、外国為替市場でやや円高方向に反応したことや、中国・上海株式市場が軟調だったことも弱材料視され、午前の中盤には、この日の安値となる前日比97円80銭安の1万84円77銭まで下落する場面もあった。

  午後の寄り付き直後には、日経平均株価が下落幅を50円程度まで縮小する場面もあったが、押し目買いの勢いも小さく、その後は再び下落幅を広げて概ね1万100円近辺の安値圏でモミ合う展開となった。

  東証1部市場の騰落銘柄数は、値上がり銘柄800(全体の48%)、値下がり銘柄751(全体の45%)だった。セクター別には、鉱業、石油・石炭製品、鉄鋼、非鉄金属、機械、電機、自動車、空運、総合商社、銀行、証券などの下落が目立った。一方で、ネット・SNS・ゲーム関連の上昇が目立ち、食品、医薬品、小売の一角なども上昇した。

  東証1部市場の売買代金上位の個別銘柄で見ると、1位のシャープ <6753> 、6位のグリー <3632> 、12位のディー・エヌ・エー <2432> 、そして23位のスタートトゥデイ <3092> の大幅上昇が目立った。また10位のソフトバンク <9984> 、16位のファーストリテイリング <9983> も上昇した。

  一方で、2位のトヨタ自動車 <7203> 、3位の日立製作所 <6501> 、4位の三菱UFJFG <8306> 、5位のみずほFG <8411> 、7位の三井住友FG <8316> 、8位の三菱商事 <8058> 、9位の三井物産 <8031> 、11位のコマツ <6301> 、13位のホンダ <7267> 、14位のファナック <6954> 、15位のソニー <6758> 、17位の日産自動車 <7201> 、18位のキヤノン <7751> 、19位の東芝 <6502> 、20位のNTTドコモ <9437> は下落した。

  資源関連、中国関連、輸出関連、景気敏感関連を中心に、主力大型株が総じて利益確定売りに押された。

  しかし一方では、内需・ディフェンシブ系の一角が買われるとともに、これまで売り込まれてきたネット・SNS・ゲーム関連が大幅に上昇する展開となった。東証1部市場の騰落銘柄数も、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を上回った。物色循環の動きと解釈できるだろう。

  テクニカル面での短期的な過熱感が解消されれば、企業業績改善に対する期待先行、さらに業績見通し修正などを材料視する個別物色の形で、新たな上昇局面に向かう可能性は高いだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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