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JFEスチール、ベトナムで製鉄所建設に関する事業性検証を実施
クワンガイ省ズンクワット工業団 地図(画像:JFEスチール)[写真拡大]
JFEスチールは27日、台湾の大手鉄鋼メーカーであるE-Unitedグループがベトナムにて実施している高炉一貫製鉄所プロジェクトに、メジャーシェアで参画する前提で、同プロジェクトの事業性検証(Feasibility Study:以下FS)を行うことを決定し、今回FS実施に関するMOUをE-Unitedグループと締結したと発表した。
JFEスチールは、新興国における幅広い需要増加に応えるため、かねてより東南アジア、インド等で、製鉄所建設の可能性を検討してきた。ベトナムは、順調な経済成長を背景に鋼材需要も安定的に拡大しており、ベトナム国内向けの内需及び、東南アジア向けを中心とした外需に対応した鋼材供給拠点として期待できるという。また、同プロジェクトにおいては、ベトナム中部のクワンガイ省ズンクワット工業団地(ダナン市より南に約90km)内に製鉄所建設予定地が既に確保されていることもあり、他の候補地に先行してFSを実施することにしたという。
第1期として、粗鋼能力350万トン程度の薄板を中心とした製鉄所を建設し、2016年に稼動させることを想定してFSを実施する。販売品種、設備等の詳細は今後FSの中で詰めていくという。
2012年内を目処に、必要なインフラの整備、各種インセンティブの確認も含めた事業性が確認できれば、E-Unitedグループとの合意を前提に、同グループと製鉄事業を共同で実施していく考え。なお、E-Unitedグループは製鉄事業を行うため、既にベトナムでグアンリエンスチール社を立ち上げてベトナム政府から投資ライセンスを取得しており、クワンガイ省ズンクワット工業団地内の製鉄所建設予定地の整備も進めている。
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