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【株式市場を検証】ユーロ高・円安に対する反応鈍く、中国景気減速懸念などで利益確定売り優勢
【日経平均株価、TOPIXともに6営業日ぶり反落】
■東証1部市場の売買代金は36営業日連続で1兆円を上回る
21日は、日経平均株価が前日(19日)比55円50銭(0.55%)安の1万86円49銭となり6営業日ぶりに反落した。一方のTOPIXは前日比9.57ポイント(1.10%)安の858.78となり6営業日ぶりに反落した。ユーロ高・円安進行に対する反応は鈍く、中国の景気減速懸念などで利益確定売りが優勢だった。
日経平均株価の日中値幅は58円12銭だった。東証1部市場の売買代金は概算で1兆3565億円となり、前日の1兆1143億円に比べて増加し36営業日連続で1兆円を上回った。
前日20日の米国株式市場は下落した。ダウ工業株30種平均株価は前日比68ドル94セント(0.52%)安の1万3170ドル19セントと反落した。資源大手BHPビリトンが中国の鉄鉱石需要の減速見通しを示したため、中国景気の減速懸念が強まった。さらに、米2月住宅着工件数が市場予想以上に減少したことも利益確定売りにつながった。ただし住宅着工件数は1月分が上方修正されて高水準だったことや、2月建設許可件数が市場予想を上回ったこともあり、先行きに対して楽観的な見方も広がり下げ渋る展開となった。
S&P500株価指数は前日比0.30%安と4営業日ぶり反落、ナスダック総合株価指数は前日比0.14%安と小幅反落した。米2月住宅着工件数は年率換算69.8万件となり、1月改定値の同70.6万件(69.9万件から上方修正)に比べて1.1%減少して市場予想も下回った。米2月建設許可件数は年率換算71.7万件となり、1月改定値の同68.2万件(67.6万件から上方修正)に比べて5.1%増加して市場予想も上回った。
こうした流れを受けて日経平均株価は前日比41円12銭安と売り優勢でスタートした。外資系証券9社経由の寄り付き前の注文状況は差し引き200万株の売り越し観測だった。前日の海外市場で1ユーロ=110円80銭台に円が下落したが、中国の景気減速懸念などもあり、中国関連を中心に利益確定売りが優勢だった。
日経平均株価は寄り付き直後に前日比55円43銭安の1万86円56銭まで下落したが、売り一巡後は徐々に下落幅を縮小して1万100円台前半でモミ合う展開となった。ユーロ・円相場が1ユーロ=110円90銭台の円安水準だったことや、中国・上海株式市場が堅調だったことが下値を支えた。
午後に入ると日経平均株価は再び下落幅を広げる展開となり、この日の安値となる前日比68円06銭安の1万73円93銭まで下落する場面があった。ユーロ・円相場で1ユーロ=111円10銭台まで円安が進行したが、中国・上海株式市場が下落に転じたことが弱材料視された。日経平均株価、TOPIXともに、この日の安値圏で取引を終了した。
東証1部市場の騰落銘柄数は値上がり銘柄357(全体の21%)、値下がり銘柄1196(全体の71%)だった。セクター別には、鉱業、石油・石炭、鉄鋼、非鉄金属、機械、電機・精密、自動車、総合商社、不動産、海運など幅広く下落した。また、三井住友トラスト・ホールディングス <8309> 傘下の中央三井アセット信託銀行のインサイダー取引に関する報道を受けて、銀行、証券、保険、その他金融も下落幅を広げた。一方で、小売の一角や、売り込まれていたSNS・ゲーム関連が上昇した。
東証1部市場の売買代金上位の個別銘柄で見ると、1位の三菱UFJFG <8306> 、2位の野村ホールディングス <8604> 、3位の三井住友FG <8316> 、4位のファナック <6954> 、5位のトヨタ自動車 <7203> 、7位のみずほFG <8411> 、8位のコマツ <6301> 、9位のソニー <6758> 、10位の日産自動車 <7201> 、12位のホンダ <7267> 、13位の三菱商事 <8058> 、14位の三井物産 <8031> 、15位の日立製作所 <6501> 、16位の東芝 <6502> 、17位の三井住友トラスト・ホールディングス <8309> 、18位のオリックス <8591> 、19位の丸紅 <8002> 、20位のキヤノン <7751> が下落した。
一方、6位のグリー <3632> 、11位のディー・エヌ・エー <2432> 、21位のファーストリテイリング <9983> が上昇した。
日経平均株価、TOPIXともに6営業日ぶりに反落した。急ピッチの上昇で短期的な過熱感が強い状況が続いているだけに、中国景気減速懸念を口実とした目先のスピード調整は自然な流れとも言えるだろう。
ただし、ユーロ・円相場で1ユーロ=111円台に円が下落したわりには、輸出関連セクターの反応が鈍かった点には注意しておきたい。この程度の円安水準は織り込み済みとの解釈も可能であり、明日(22日)の日本2月貿易統計発表後の為替動向に対する反応が注目される。
超円高の修正など、相場全体を大きく押し上げる材料が出尽くした印象も否めないだけに、当面は1万円大台固めが焦点だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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