【株式市場を検証】休日の谷間でやや方向感に欠ける展開も先高期待の買いが優勢

2012年3月19日 17:30

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【日経平均株価、TOPIXともに5営業日続伸】

■小幅ながらプラス圏で取引終了

  19日は、日経平均株価が前日比12円16銭(0.12%)高の1万141円99銭となり小幅に5営業日続伸した。TOPIXは前日比1.62ポイント(0.19%)高の868.35となり5営業日続伸した。休日の谷間でやや方向感に欠ける展開だったが、先高期待の買いが優勢で、小幅ながら前日比プラス圏で取引を終了した。

  日経平均株価は終値ベースで、昨年7月8日(1万137円73銭)を上回り、東日本大震災当日の終値(3月11日の1万254円43銭)以来の戻り高値水準となった。また、TOPIXは取引時間中ベースで、昨年7月22日(870.71)以来となる870台を回復する場面があった。

  日経平均株価の日中値幅は38円16銭だった。東証1部市場の売買代金は概算で1兆1143億円となり、前日の1兆3059億円に比べて減少したが35営業日連続で1兆円を上回った。

  前週末16日の米国株式市場は小動きで、主要株価指数は高安まちまちだった。ダウ工業株30種平均株価は前日比20ドル14セント(0.15%)安の1万3232ドル62セントと8営業日ぶりに小幅反落した。週末要因に加えて米主要経済指標がやや低調だったことで、利益確定売りが優勢になった。ただし下値も限定的だった。

  S&P500株価指数は前日比0.11%高と小幅続伸、ナスダック総合株価指数は前日比0.04%安と4営業日ぶり小幅反落した。米2月消費者物価指数は前月比0.4%上昇となり、1月の同0.2%上昇に比べて上昇率が高まったが市場予想と同水準だった。食品とエネルギーを除くコア指数は同0.1%上昇となり、1月の同0.2%上昇に比べて上昇率が鈍化して市場予想も下回った。米2月鉱工業生産は前月比横ばいとなり、1月改定値の同0.4%増加に比べて鈍化して市場予想も下回った。米3月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値は74.3となり、2月の75.3に比べて低下して市場予想も下回った。

  こうした流れに対して日経平均株価は前日比21円02銭高と買い優勢でスタートした。外資系証券9社経由の寄り付き前の注文状況は差し引き20万株の売り越し観測だったが、前週末の海外市場で1ユーロ=109円90銭台に円が下落したことを好感した。

  日経平均株価は午前の中盤に、前日比42円81銭高の1万172円64銭まで上昇して、取引時間中としては3月15日(1万158円74銭)を上回り、昨年7月8日(1万207円91銭)に接近する場面もあった。その後はやや上値が重くなり、午前の終盤にかけて上昇幅を縮小する展開となった。

  午後に入ると、日経平均株価は再び上昇幅を広げる場面もあったが、午前の高値を抜けず、上値が重くなった。休日の谷間ということもあって様子見ムードを強めた。結局は日経平均株価、TOPIXともに前日比プラス圏を維持した。

  東証1部市場の騰落銘柄数は、値上がり銘柄881(全体の53%)、値下がり銘柄610(全体の36%)だった。セクター別には、機械、総合商社、銀行、証券などの上昇が目立った。一方では、電力、SNS関連の下落が目立った。

  東証1部市場の売買代金上位の個別銘柄で見ると、2位の三菱UFJFG <8306> 、3位の野村ホールディングス <8604> 、4位のみずほFG <8411> 、5位のコマツ <6301> 、6位の日立製作所 <6501> 、7位の三井住友FG <8316> 、9位のファナック <6954> 、14位の三菱商事 <8058> 、15位の日産自動車 <7201> 、16位の丸紅 <8002> 、17位の三井物産 <8031> 、18位の伊藤忠商事 <8001> が上昇した。

  一方で、1位のグリー <3632> 、8位のトヨタ自動車 <7203> 、10位のホンダ <7267> 、12位の東芝 <6502> 、13位のディー・エヌ・エー <2432> 、19位のキヤノン <7751> 、20位のソフトバンク <9984> が下落した。

  日経平均株価、TOPIXともに小幅に5営業日続伸したが、やや方向感に欠ける展開だった。休日の谷間で様子見ムードが強く、日経平均株価の日中値幅は38円16銭にとどまった。また東証1部市場の売買代金も、最近の中ではやや低水準だった。

  短期的な過熱感が強い状況が続き、超円高の修正など当面の相場全体を大きく押し上げる材料が出尽くした印象も否めないだけに、短期的な目標達成感に注意が必要かもしれない。また、12年2月期決算発表が始まり、12年3月期業績予想の修正発表も増え始めるだけに、個別物色の色合いを強める可能性もあるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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