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【外国為替市場を検証:ユーロ・円相場】週末9日の海外市場は1ユーロ=108円10銭~20銭近辺
【外国為替市場フラッシュ:2月27日~3月5日~9日のユーロ・円相場】
■ユーロ高・円安が一服
3月5日~9日の週のユーロ・円相場は、概ね1ユーロ=105円70銭台~108円60銭台のレンジで推移した。ギリシャ債務交換問題の民間債権者参加率に対する警戒感でユーロ売り圧力が強まる場面があり、全体としてはユーロ高・円安一服の1週間だった。週末9日の海外市場で、終盤は1ユーロ=108円10銭~20銭近辺だった。
ユーロ・円相場の1週間の動きを振り返ってみよう。前週末2日の海外市場では、1ユーロ=107円50銭台に円が上昇する場面があった。スペインのラホイ首相が12年の財政赤字目標をGDP比5.8%に設定し、EUと合意した4.4%より緩やかな水準になったことを受けて、リスク回避の動きが強まりユーロ売り・円買いが優勢になった。その後はユーロが買い戻されて、終盤は1ユーロ=107円90銭~108円00銭近辺だった。
この流れを受けて週初5日の東京市場では、概ね1ユーロ=107円00銭台~108円00銭台で推移した。ギリシャ債務交換問題で民間債権者による参加表明が進んでいないとの報道を受けて、リスク回避のユーロ売り・円買いが優勢になり、終盤は1ユーロ=107円00銭~10銭近辺だった。5日の海外市場では、概ね1ユーロ=106円90銭近辺~107円80銭近辺で推移した。ユーロ圏2月サービス部門PMI(購買担当者景気指数)改定値が市場予想を下回ったため、序盤はユーロ売りが優勢だった。しかしユーロ圏1月小売売上高が予想外に増加したことを受けて、その後はユーロ買い戻しが優勢になった。終盤は1ユーロ=107円70銭~80銭近辺だった。
6日の東京市場では、概ね1ユーロ=107円20銭台~80銭台で推移した。小動きだったが、ユーロ売り・円買いがやや優勢の展開で終盤は1ユーロ=107円20銭台だった。6日の海外市場では、1ユーロ=105円60銭台に円が上昇する場面があった。ギリシャの民間債権者による債務交換合意期限を8日に控えて、集団行動条項(CAC)の発動や、CAC発動の条件である参加率66%に届かなかった場合に対する警戒感が強まった。ギリシャ政府が合意期限の延長を検討しているとの報道や、ユーロ圏第4四半期GDP改定値がマイナス0.3%だったこともユーロ売りにつながった。終盤は1ユーロ=106円00銭~10銭近辺だった。
7日の東京市場では、概ね1ユーロ=105円70銭台~106円40銭台で推移した。リスク回避のユーロ売り・円買いの動きは一巡したが、ユーロ買い戻しの動きも限定的で、1ユーロ=106円台前半のレンジでモミ合う展開となった。7日の海外市場では、概ね1ユーロ=105円80銭台~106円70銭台で推移した。独1月製造業受注が予想外に低調だったことを受けて、序盤はユーロ売りが優勢となり、1ユーロ=106円00銭近辺でモミ合う展開だった。しかしギリシャ債務交換問題で、EU当局者が民間債権者の参加率が75%を上回って債務削減は実行できるとの見通しを示すなど、債務交換成立の可能性が高まったことを受けて、ユーロ買い戻しがやや優勢になった。終盤は1ユーロ=106円60銭近辺だった。
8日の東京市場では、概ね1ユーロ=106円60銭近辺~107円20銭近辺で推移した。ECB(欧州中央銀行)理事会を控えて様子見ムードも強めたが、ギリシャ債務交換問題に対する警戒感がやや後退してユーロ買い戻しが優勢だった。終盤は1ユーロ=107円10銭~20銭近辺だった。8日の海外市場では、1ユーロ=108円40銭近辺に円が下落する場面があった。ECB理事会は政策金利を据え置き、ドラギECB総裁はインフレの上振れリスクが広がっていると述べたが、市場の反応は限定的で、1ユーロ=107円台後半でモミ合う展開になった。しかし、ギリシャ債務交換の民間債権者参加率が95%近くになったとの報道を受けて楽観論が広がり、終盤はユーロ買い・円売りが優勢になった。
9日の東京市場では、概ね1ユーロ=107円70銭台~108円60銭台で推移した。終盤近くに、ギリシャ債務交換問題で参加率が85.8%となり集団行動条項(CAC)発動の意向との報道を受けて、ユーロ売り・円買いの動きが強まる場面もあった。その後は落ち着いた動きとなり終盤は1ユーロ=107円90銭台だった。9日の海外市場では、概ね1ユーロ=107円80銭台~108円20銭台で推移した。ギリシャの無秩序なデフォルト(債務不履行)が回避されたとして、ユーロ買い・円売りがやや優勢だった。ただし、ユーロ売り・ドル買いの流れが強まり、ユーロ・円相場は小動きだった。ISDA(国際スワップ・デリバティブ協会)は、ギリシャ債務交換がCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)決済が発生するクレジット・イベント(信用事由)に該当するとの見解を発表したが、市場の反応は限定的だった。終盤は1ユーロ=108円10銭~20銭近辺だった。
ユーロ圏債務危機問題に関する今週の動きを整理すると、一時的に不透明感を強める場面もあったが、ギリシャ債務交換に対する民間債権者の参加率が条件を満たしたことで、総額1300億ユーロ規模の追加支援が実行され、ギリシャの無秩序なデフォルト(債務不履行)は回避される見通しとなった。9日のギリシャ政府発表によると、総額2060億ユーロに対して1720億ユーロ相当の参加率83.5%(ギリシャ国内法に基づく1771.6億ユーロに対して1520億ユーロ相当の参加率85.8%、国際法に基づく288.4億ユーロに対して200億ユーロ相当の参加率69.3%)となり、集団行動条項(CAC)発動による強制的削減後の民間参加率は95.7%の見込みとなった。またISDA(国際スワップ・デリバティブ協会)は9日、ギリシャ債務交換がCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)決済が発生するクレジット・イベント(信用事由)に該当するとの見解を発表した。ユーロ圏債務危機問題は根本的に解決したわけではないが、一旦は市場の関心が薄れる可能性が高く、今後はユーロ圏の景気動向やECBの金融政策などが焦点となりそうだ。
当面の注目イベントとしては、10日の中国2月貿易統計、12日のユーロ圏財務相会合、EU財務相理事会、米2月財政収支、12日~13日の日銀金融政策決定会合、13日の米2月小売売上高、米FOMC(連邦公開市場委員会)、14日の米第4四半期経常収支、バーナンキ米FRB(連邦準備制度理事会)議長の講演などがあるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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