【株式市場を検証】株価指数先物取引主導の展開も上値重く目先は調整局面入りも警戒

2012年3月1日 17:42

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【日経平均株価は小幅反落、TOPIXは続落】

■東証1部市場の売買代金は23営業日連続で1兆円を上回る

  1日の指数は下落した。日経平均株価は前日比15円87銭(0.16%)安の9707円37銭となり3営業日ぶりに小幅反落した。一方のTOPIXは前日比4.42ポイント(0.53%)安の831.54となり続落した。株価指数先物取引が主導する展開で、午前は買いが優勢だったが、午後になると値を崩して前日比マイナス圏に転じた。

  日経平均株価の日中値幅は199円73銭だった。東証1部市場の売買代金は概算で1兆4913億円となり、前日の1兆5850億円に比べて減少したが、23営業日連続で1兆円を上回った。

  前日29日の米国株式市場は下落した。ダウ工業株30種平均株価は前日比53ドル05セント(0.41%)安の1万2952ドル07セントと反落した。ECB(欧州中央銀行)の3年物オペの応札額が5295億ユーロと、ほぼ市場予想の水準だったことに加えて、米11年10~12月期GDP改定値などの主要経済指標を好感して序盤は買いが優勢だった。しかし、バーナンキ米FRB(連邦準備制度理事会)議長が議会証言で、米景気回復に慎重な姿勢を示しながらも追加金融緩和に言及しなかったことが弱材料視されて、前日比マイナス圏に転じた。

  S&P500株価指数は前日比0.47%安と5営業日ぶり反落した。ナスダック総合株価指数は00年12月以来となる3000台を回復する場面もあったが、結局は前日比0.67%安と5営業日ぶり反落した。米11年10~12月期実質GDP改定値は前期比年率プラス3.0%となり、速報値の同プラス2.8%から上方修正されて市場予想も上回った。米2月シカゴ購買部協会景気指数は64.0となり、1月の60.2に比べて改善して市場予想も上回った。

  こうした流れに対して、日経平均株価は前日比48円10銭高と買い優勢でスタートした。外資系証券9社経由の寄り付き前の注文状況は差し引き10万株の売り越し観測だったが、前日の海外市場で為替がやや円安方向に傾いたことを好感した。

  買い優勢で寄り付いた後、株価指数先物取引が主導する形で上昇幅を広げ、日経平均株価は前日比142円51銭高の9865円75銭まで上昇する場面もあった。しかし午前の中盤以降は上昇幅を縮小する展開となった。中国2月PMI(製造業購買担当者景気指数)は51.0となり、1月の50.5に比べて改善して市場予想も上回ったが、市場の反応は限定的だった。

  午後に入ると、株価指数先物取引が主導する形で日経平均株価、TOPIXともに値を崩して前日比マイナス圏に転じた。為替が朝方に比べてやや円高方向に傾いたことが弱材料視され、結局この日の安値圏で取引を終了した。

  東証1部市場の騰落銘柄数は値上がり銘柄429(全体の26%)、値下がり銘柄1162(全体の69%)だった。セクター別には、鉄鋼、機械、総合商社、メガバンク、証券、保険、不動産などが軟調になった。一方で、陸運など内需関連の一角が堅調だった。全体として主力株に利益確定売りが目立った。

  東証1部市場の売買代金上位の個別銘柄で見ると、1位のトヨタ自動車 <7203> )、2位の三菱UFJFG <8306> 、4位のみずほFG <8411> 、5位の三井住友FG <8316> 、6位の野村ホールディングス <8604> 、7位のコマツ <6301> 、8位のホンダ <7267> 、10位の日産自動車 <7201> 、11位の三菱商事 <8058> 、13位のグリー <3632> 、14位のファナック <6954> 、16位のディー・エヌ・エー <2432> 、17位の日立製作所 <6501> 、18位の国際石油開発帝石 <1605> 、19位の三井物産 <8031> 、20位のパナソニック <6752> が下落した。主力株が総じて軟調だった。

  一方、3位のソフトバンク <9984> 、9位のキヤノン <7751> 、12位のTDK <6762> 、15位のソニー <6758> 、21位のファーストリテイリング <9983> 、24位の京セラ <6971> は上昇した。

  日経平均株価は終値では9700円台を維持したが、株価指数先物取引が翻弄する形で前日と同様に、午前は上昇しても午後に入ると値を崩す展開となった。また、日経平均株価の取引時間中の高値は9865円75銭で、前日の取引時間中の高値9866円41銭に僅かに届かなかった。短期的な過熱感を冷ますためにスピード調整が必要な状況でもあり、目先の天井として意識される可能性があるだろう。為替動向がポイントになることに変化はないが、一段の円安進行という追い風がなければ、目先は調整局面入りが警戒されそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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