【株式市況を検証】円安好感して輸出関連中心に買い戻し継続

2012年1月25日 18:22

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【日経平均株価は続伸、TOPIXは7営業日続伸】

■東証1部市場の売買代金は2営業日ぶりに1兆円を上回る

  25日は、日経平均株価が前日比98円36銭(1.12%)高の8883円69銭と続伸し、終値ベースでは10月31日(8988円39銭)以来の水準に回復した。TOPIXは前日比10.00ポイント(1.32%)高の767.40と7営業日続伸し、終値ベースで10月28日(771.43)以来の水準に回復した。短期的な過熱感も警戒されるが、為替が円安方向に傾いたことを好感して輸出関連を中心に買い戻しが継続した。日経平均株価の日中値幅は95円53銭だった。東証1部市場の売買代金は概算で1兆1392億円となり、2営業日ぶりに1兆円を上回った。

  前日24日の米国株式市場は高安まちまちだった。ダウ工業株30種平均株価は前日比33ドル07セント(0.26%)安の1万2675ドル75セントと小幅続落した。戻り高値圏で利益確定売りが出やすい状況だったうえに、23日のユーロ圏財務相会合でギリシャ債務交換交渉が合意に至らなかったことを嫌気して売りが先行した。前半には前日比95ドル28セント安まで下落幅を広げる場面もあった。しかし企業業績に対する期待も強く、後半は下落幅を縮小して下げ渋る展開だった。S&P500株価指数は前日比0.10%安と6営業日ぶりに小幅反落した。ナスダック総合株価指数は前日比0.09%高と3営業日ぶりに小幅反発した。

  この流れに対して日経平均株価は前日比56円68銭高と買い優勢でスタートした。外資系証券9社経由の寄り付き前の注文状況は差し引き50万株の売り越し観測だったが、日経平均株価は徐々に上昇幅を広げるじり高の展開となった。外国為替市場で対ドル、対ユーロともに円安方向に傾いたことを好感した。24日の米国株式市場の取引終了後に米アップルが好決算を発表したことも支援材料だった。日本の11年通年の貿易収支が31年ぶりの赤字となったことについては、外国為替市場では円売り方向に反応し、株式市場では円安を好感した。

  午後に入っても、徐々に上昇幅を広げる展開が続いた。日経平均株価は前日比126円29銭高の8911円62銭まで上昇する場面もあった。終盤には利益確定売りが出て8900円台を維持できなかったが、全体としては終日、堅調な展開だったと言えるだろう。

  東証1部市場の騰落銘柄数は値上がり銘柄1244(全体の74%)、値下がり銘柄303(全体の18%)となり、セクター別には、輸出関連を中心に主力株が総じて買い戻され、自動車、電機・精密、海運の上昇が目立った。一方で、小売や低位材料株の一角がやや軟調だった。東証1部市場の売買代金上位の個別銘柄で見ると、1位のトヨタ自動車 <7203> 、2位のホンダ <7267> 、3位の商船三井 <9104> 、4位の三菱UFJFG <8306> 、5位の三井住友FG <8316> 、6位のキヤノン <7751> 、7位の東芝 <6502> が揃って上昇した。また8位の共栄タンカー <9130> 、20位の第一中央汽船 <9132> の大幅上昇が目立った。一方で、15位の東京電力 <9501> 、16位のソフトバンク <9984> は下落した。22位の駒井ハルテック <5915> 、27位の日本橋梁 <5912> の下落も目立った。

  前日の欧米株式市場は総じてやや軟調だったが、日本株式市場では外国為替市場で円安方向に傾いたことが追い風となった。東証1部市場の売買代金も1兆円を回復し、値上がり銘柄数も全体の7割強となり、地合い改善がかなり鮮明になってきた。本格的な戻り相場がスタートするためには、スピード調整は挟みながら、物色の広がりや循環につながるかがポイントになる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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