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パシフィックネット:第2四半期連結業績は減収ながら大幅増益で黒字転換
■中古パソコンの販売台数は年々増加傾向だが、単価下落により市場規模は縮小
リユース製品の買取販売を行うパシフィックネット <3021> (東マ)は20日、兜町平和ビルで今期12年5月期第2四半期決算説明会を開催した。
市場環境、第2四半期概況、通期見通し、今後の施策の順で代表取締役上田満弘氏により説明が行われた。
同社の業績に大きな影響を与えている国内のパソコン市場規模は、2010年度の新品、中古品併せて1,649万台をピークに、11年1,619万台と減少傾向にある。中古品の占めるシェアは、全体の約9.0%であるが、販売台数は、2000年37万台、05年107万8000台、10年154万台と年々増加傾向にある。12年度は173万台を見込んでいる。
しかし、新品パソコンの低価格化が中古市場にも連動し、中古市場規模は07年の508億円をピークに、08年405億円、09年387億円、10年347億円、11年332億円と縮小している。
中古パソコンの平均価格も、99年の一台当たり価格6万5,928円から、03年には5万5,905円、04年には4万4,781円、06年3万9,250円、08年2万8,900円、12年1万9,000円と大台を割り込み低価格化が進んでいる。(MM総研調べ)
一方、新品スマートフォンの出荷台数は、10年の500万台、11年2000万台と急増し、今期は3000万台近く出荷されるものと予想されている。
そのような状況の中で、1月13日に発表された第2四半期連結業績は、売上高16億43百万円(前年同期比3.9%減)、営業利益72百万円(前年同期△61百万円)、経常利益75百万円(同△56百万円)、純利益40百万円(同△55百万円)と減収ながら大幅増益の黒字転換で着地。
■仕入れから販売に至る業務プロセスを大幅改善し、売上総利益率が1.1ポイントアップ
減収となったのは、各企業のWindows7への切り替え台数が予想を下回ったことと、予定していた大口案件が延期となったことが要因。
大幅増益となった要因は、仕入れから販売に至る業務プロセスを大幅改善したことにより、売上総利益率が48.0%と1.1ポイントアップしたことと、販管費を1億46百万円削減したことが挙げられる。
四半期毎の売上高は、第1四半期8億34百万円、内訳は、レンタル事業1億59百万円、引取回収・販売事業6億75百万円。第2四半期8億8百万円、内訳は、レンタル事業1億43百万円、引取回収・販売事業6億65百万円。
四半期毎の売上総利益は、第1四半期4億13百万円、内訳は、レンタル事業57百万円、引取回収・販売事業3億56百万円。売上総利益率は、49.6%。第2四半期3億75百万円、内訳は、レンタル事業51百万円、引取回収・販売事業3億23百万円。売上総利益率は、46.4%。
■引取回収・販売事業は本部営業組織を一本化、レンタル事業は官公庁や自治体等の入札に積極参加
引取回収・販売事業については、本部営業組織を一本化し、首都圏を中心とした購買営業を強化した。更に、商材ラインナップを充実し、パソコン以外に防災、節電グッズ等も販売した。放射能汚染が話題となったこともあり、PCNET仙台駅前店では、ガイガーカウンターが数百台売れた。
レンタル事業については、官公庁や自治体等の一般競争入札に積極的に参加した。商材では、タブレット端末やスマートフォンのレンタルを推進。一方で、レンタル在庫管理を徹底している。
第2四半期は、大幅増益で黒字転換していることから、減収ではあったものの堅調に推移したといえる。通期業績予想は、引き続きローコストオペレーションを継続し、売上原価の圧縮及び販管費の削減に注力することで、売上高37億95百万円(前期比10.0%増)、営業利益1億36百万円(前期6百万円)、経常利益1億42百万円(同12百万円)、純利益58百万円(同△22百万円)と増収大幅増益で黒字転換を見込んでいる。配当予想は1,100円としている。
■一般企業をターゲットに積極的に買取推進
今後の施策について、上田満弘社長は、「これまでは、購買営業の強化ということで、どちらかといえばリース会社、官公庁、販売店からのお話が結構多かったのですが、今はダイレクトに一般企業さんにお話をかけています。コールセンターを設けまして、そこでアポイントを取って、訪問しています。電話がかかってくると大体何か買ってくださいというお話が多いのですが、我々は逆でして、『ご不要になった情報機器とか、サーバー等をお売りいただけないでしょうか。』というアプローチを行っています。『現在、産業廃棄物として、1台のデスクトップ型パソコンを処理しますと4,000円から5,000円の費用がかかります。逆に私共は、最低でも100円の値段を付けて買い取りをさせていただきます。』そういったことで、現在は一般企業をターゲットに積極的に買い取りを進めています。また、直営店であるPCNET店頭での直接買い取りも行っています。」と購買営業の強化策として、一般企業をターゲットにしていることを紹介した。
■マテリアルリサイクル事業を推進する計画
更に、「WindowsXPは今年で11年目を迎えます。そのため、WindowsXPから今年Windows7に切替えられる会社さんはものすごく多いと思います。私共は、以前は5年位前のパソコンを回収して販売していました。現在は平均使用8年です。今後は、更に古いものを取扱うようになると思います。しかし、古いものがレアメタルの含有率は高いです。特にCPU、通信モール、マザーボードとかに含まれています。金だけでなくパラジウム、銅、アルミニウムなどが入っています。実は、1トンの金鉱石から採れる金は約6グラムと僅かですが、パソコン1トンに含まれる金の量は約200グラムあります。この金が現在有事をめぐって非常に高騰しています。そのため、リユース不可能な古いパソコンは解体作業を行い、基盤を抽出し、マテリアルリサイクルを行います。
私共は、日本で一番古いパソコンを回収できる企業だと思っています。現在パソコン以外のものも含めて、年間70万台取扱っています。今まではあまり都市鉱山という意識はございませんでした。そのため、リユースできるもの、再販できるものに絞って集めていました。しかし、これからは、多くの企業から使えなくなったものも集め、レアメタルが回収しやすいように壊していきます。既に実験を行っています。いずれ将来は、自前の精錬所まで持って、一気通貫で金が取れるような会社にしたいと思っています。大体2万台のパソコンから12kgの金が採れます。金のインゴット12kgといいますと5,500万円くらいです。」とマテリアルリサイクル事業を推進する計画。
更に、今期新設部門としてバイセル営業部を立ち上げている。中古OA機器以外の商材をワンストップで購買から販売まで展開し、新たな収益の拡大を図る。販売先は、海外を計画している。そのため、海外業務部も新設している。輸出入業務、海外業務に係わる企画調査及び海外拠点の設立準備、管理・支援を行い、事業のグローバル化を推進する。
■子会社のアールモバイルは上期で単月黒字化となる
子会社のアールモバイルに関しては、「10年の8月から、実際に動き出したのは10月からです。光通信さん49%、私共で51%の出資を行っています。約1年と3ヶ月で7万6,000台の中古モバイルを取扱いました。この数字は日本でトップクラスだと思います。ただほとんどがフィーチャーフォンです。今後はスマートフォンにどんどん代わっていくだろうと予想しています。スマートフォンは24ヶ月縛りの契約形態がほとんどです。そのため、24ヶ月経つと新しい機種に買い換える動きが予測されます。これは中古市場にとって非常に有難い動きです。業績については、今期の上期で単月黒字となっています。」と順調に事業運営が進んでいることを紹介した。
同社では、中古パソコンの買取台数を増やし、リユースできるものは直営店舗で販売し、陳腐化した商材は、レアメタルを回収するためのマテリアルリサイクル事業として展開する計画。また、パソコン、モバイル以外のリユース商材も取扱うために、バイセル営業部を立ち上げ、買い取った商材を海外で販売するために、海外業務部を新設する等、リユース業界の総合商社を目指し、事業活動が活発化している。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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