イトーヨーカ堂、北海道内で「環境循環型農業」を展開 全国5ヶ所目

2012年1月24日 20:57

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「環境循環型(リサイクル)農業」の仕組み(画像:イトーヨーカ堂)

「環境循環型(リサイクル)農業」の仕組み(画像:イトーヨーカ堂)[写真拡大]

 セブン&アイ・ホールディングス傘下の総合スーパー、イトーヨーカ堂は24日、1月27日に、農業会社『セブンファーム北海道』を北海道上川郡東川町に設立し、同社初となる北海道内での「環境循環型(リサイクル)農業」を開始すると発表した。

 同社が取り組んでいる「環境循環型農業」とは、イトーヨーカドー店舗から排出される食品残さ(生ごみ)を堆肥の資源として再利用し、同社が運営する専用農場に導入、そこで栽培~収穫された農産物を食品残さが排出された店舗等で販売するもの。今回の北海道での展開は、千葉、茨城、埼玉、神奈川に続き、全国5ヶ所目となる。

 『セブンファーム北海道』は、同社の農業事業における中核会社「株式会社セブンファーム」(イトーヨーカ堂100%子会社)と、法人拠点となる上川郡東川町の生産者、農産物の集荷や出荷、清算業務等を担当する「ファームファミリー株式会社」(旭川市)の3者による共同出資で設立される農業事業会社。地元生産者が所有する約20ヘクタールの耕作地でブロッコリーや大根、にんじん等の露地野菜を中心に栽培し、収穫した農産物のほぼ全量を北海道内のイトーヨーカドー店舗に出荷して販売する。

 同社は2008年8月、企業の社会的責任(CSR)活動の一環として、食品リサイクルの向上と地域農業の活性化を目的に、セブン&アイグループ初となる農業生産法人「セブンファーム富里」(千葉県富里市)を設立し、「環境循環型農業」を小売業で初めて開始した。その後、農場面積や栽培品目、収穫量等を拡大し、設立2年目以降に事業の黒字化を達成している。

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