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【株式市況を検証】日経平均株価は2週連続上昇、TOPIXは4週連続上昇
【株式市場フラッシュ:1月16日~20日の週の日本株式市場】
■底入れ感強まり地合い改善
1月16日~20日の週の日本株式市場は、日経平均株価が2週連続の上昇となり、TOPIXは4週連続の上昇となった。週末20日の終値で見ると、日経平均株価は8766円36銭で昨年11月7日(8767円09銭)以来の水準、TOPIXは755.47で昨年10月31日(764.06)以来の水準に回復した。
ユーロ圏債務危機問題や外国為替市場のユーロ安・円高進行など、海外要因に対する警戒感が強い状況に大きな変化はないが、フランスなどユーロ圏9カ国の国債格付け引き下げ発表後も各国の国債入札が順調だったことや、ギリシャ債務交換交渉の合意に対する期待感が高まったことを受けて、欧州や米国の株式市場が上昇した。このため日本の株式市場でも安心感につながった。売買高、売買代金も増加傾向であり、全体としては底入れ感が強まり地合い改善も見えてきたようだ。
ユーロ圏債務危機問題に関する今週の動きを整理すると、前週末13日の取引終了後に格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が、フランスを含むユーロ圏9カ国の国債格付け引き下げを正式に発表した。この影響が注目されたが、その後のフランス、スペイン、ドイツ、ポルトガルなど各国の国債入札は、概ね順調な結果となって利回りも低下したため、安心感につながった。16日の取引終了後には、S&PがEFSF(欧州金融安定基金)債の格付けを1段階引き下げると発表したが、その後のEFSF債の入札も順調な結果となった。17日には、国際金融協会(IIF)がギリシャ債務交換交渉を再開すると発表し、その後は合意に対する期待感が高まった。また独1月ZEW景気期待指数がマイナス21.6となり、12月のマイナス53.8に比べて市場予想以上に改善したことも安心感につながった。18日には、IMF(国際通貨基金)がユーロ圏債務危機の支援に向けて、既存の融資能力と合わせて総額1兆ドル規模の融資財源を確保することを検討中との報道や、ギリシャ債務交換交渉の合意が近いとの報道も好感した。19日には、独コメルツ銀行の資本増強が必要額を上回る見込みとなったことを好感した。
こうした流れを受けて外国為替市場ではユーロ売り圧力が緩和し、ユーロ買い戻しの動きが優勢になった。ユーロ・円相場は週初に1ユーロ=97円00銭近辺まで円が上昇したが、週後半には1ユーロ=100円30銭近辺まで円が下落する場面もあった。ドル・円相場は概ね1ドル=76円台後半~77円台前半で推移した。手掛かり材料難でユーロの動向に関心が集まったが、結果的には狭いレンジで小動きに終始した。週末20日の海外市場で終盤は、1ユーロ=99円60銭~70銭近辺、1ドル=77円00銭近辺だった。
米国の主要経済指標では強弱感が交錯したが、注目度の高い雇用関係の指標改善を好感する動きが優勢だった。13日には、米11月貿易収支の赤字額が478億ドルとなり10月改定値433億ドルの赤字に比べて市場予想以上に赤字幅が拡大した。米1月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値は74.0となり、12月の69.9に比べて大幅上昇して市場予想も上回った。17日には、米1月ニューヨーク連銀製造業景気指数が13.48となり12月改定値8.19に比べて市場予想以上に上昇した。18日には、米12月鉱工業生産が前月比プラス0.4%となり市場予想をやや下回ったが、11月改定値の同マイナス0.3%に比べて改善した。米1月住宅建設業者信頼感指数が高水準だったことも好感した。19日には、米新規失業保険申請件数が35.2万件で08年4月以来の低水準となり、前週改定値の40.2万件から大幅減少して市場予想以上に改善した。米12月住宅着工件数(年率換算)は65.7万件となり、11月改定値68.5万件から悪化して市場予想をやや下回った。米1月フィラデルフィア連銀製造業景気指数は7.3となり、市場予想をやや下回ったが12月の改定値6.8に比べて上昇した。米12月消費者物価指数(CPI)はほぼ市場予想の水準だった。20日には、米12月中古住宅販売件数(年率換算)が461万戸となり市場予想をやや下回ったが、11月改定値439万戸から増加して在庫も低水準だったことを好感した。
米主要企業の決算発表に対する株価の反応を見ると、米ゴールドマンサックス、米バンク・オブ・アメリカ、米モルガン・スタンレー、米イーベイ、米IBM、米マイクロソフト、米インテルは概ね決算内容が好感された。一方で、米シティグループ、米グーグル、米GEは決算内容が嫌気された。
なお17日に発表された中国の11年10~12月実質GDPは、前年同期比プラス8.9%となり、11年通年では前年比プラス9.2%となった。四半期ベースで見ると10~12月期は、7~9月期のプラス9.1%に比べて伸び率は鈍化したが市場予想を上回った。このため伸び率鈍化が金融緩和期待につながると同時に、伸び率は鈍化したが市場予想を上回ったことが安心感につながった。
テクニカル面で見ると、日経平均株価(20日時点の8766円36銭)の移動平均線に対する乖離率は、25日移動平均線(同8461円31銭)に対しては3.60%とプラス乖離幅を拡大し、75日移動平均線(同8570円89銭)に対しては2.28%のプラス乖離に転じた。200日移動平均線(同9115円14銭)に対してはマイナス3.82%となり、マイナス乖離幅を急速に縮小した。東証1部市場の騰落レシオ(25日移動平均)は20日時点で101.4%となっている。
日経平均株価の終値で騰落状況を見ると、週初16日は前日比121円66銭(1.43%)安と大幅反落、17日は前日比88円04銭(1.05%)高と反発、18日は前日比84円18銭(0.99%)高と続伸、19日は前日比89円10銭(1.04%)高と3営業日続伸、20日は前日比126円68銭(1.47%)高と大幅に4営業日続伸した。日中値幅は16日が57円56銭、17日が62円44銭、18日が149円69銭、19日が72円26銭、20日が66円07銭だった。
日経平均株価の週末20日の終値は8766円36銭となり、前週末13日の終値8500円02銭に比べて266円34銭(31.4%)上昇した。終値ベースでは昨年11月7日(8767円09銭)以来の水準に回復し、週間ベースでは2週連続の上昇となった。取引時間中ベースの週間高値は20日の8791円39銭、週間安値は16日の8352円23銭、1週間の取引時間中の値幅は439円16銭だった。
TOPIXの週間騰落状況を見ると、週末20日の終値は755.47となり、前週末13日の終値734.60に比べて20.87ポイント(2.85%)上昇した。終値ベースでは昨年10月31日(764.06)以来の水準に回復し、週間ベースでは4週連続の上昇となった。取引時間中ベースの週間高値は20日の757.10、週間安値は16日の722.85だった。なお20日時点のNT倍率は11.60倍となり、13日時点の11.57倍に比べて0.03ポイント上昇した。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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