【外国為替市場を検証:ドル・円相場】狭いレンジで小動きに終始し膠着感強める

2012年1月21日 18:49

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【外国為替市場フラッシュ:1月16日~20日のドル・円相場】

■1ドル=76円台後半~77円台前半で推移、小動きに終始して膠着感

  1月16日~20日の週のドル・円相場は、1ドル=76円台後半~77円台前半で推移した。手掛かり材料難でユーロの動向に関心が集まったが、結果的にドル・円相場は狭いレンジで小動きに終始し、膠着感を強めた。週末20日の海外市場で終盤は1ドル=77円00銭近辺だった。

  ドル・円相場の1週間の動きを振り返ってみよう。前週末13日の海外市場では、概ね1ドル=76円60銭近辺~77円00銭近辺で推移した。ユーロ売り・ドル買いの流れでドル買い・円売りが優勢になる場面もあった。イタリア長期債入札では落札利回りが低下したが、応札倍率が12日に比べて見劣る結果だったと受け止められた。さらに、格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が13日中にドイツを除く複数のユーロ圏諸国の国債格付け引き下げを発表するとの観測報道で、ユーロ売り圧力が強まった。終盤は1ドル=76円90銭~77円00銭近辺だった。

  この流れを受けて週初16日の東京市場では、概ね1ドル=76円80銭台~77円00銭台で推移した。朝方はドル買い・円売りが優勢になる場面もあったが、全体としては動意に乏しく小幅レンジでモミ合う展開が続いた。終盤は1ドル=76円80銭台だった。16日の海外市場では、概ね1ドル=76円60銭台~80銭台で推移した。フランス短期債入札が堅調な需要で落札利回りも低下したが、米国市場が休場だったため様子見ムードが強く小動きだった。

  17日の東京市場では、概ね1ドル=76円60銭台~80銭台の狭いレンジで推移した。小動きだったが、終盤はドル売り・円買いがやや優勢になり1ドル=76円60銭近辺だった。17日の海外市場では、概ね1ドル=76円60銭台~80銭台で推移した。スペイン国債とEFSF債の入札が順調な結果となったことや、国際金融協会(IIF)がギリシャ債務再編交渉を再開すると発表したことを受けて、ユーロに対する警戒感がやや和らいだが、小幅レンジで膠着感を強めた。終盤はドル買い・円売りがやや優勢だった。

  18日の東京市場では、概ね1ドル=76円60銭台~80銭台の小幅レンジでモミ合う展開だった。手掛かり材料難で膠着感を強めた。18日の海外市場でも、概ね1ドル=76円60銭台~80銭台の小幅レンジで推移した。IMF(国際通貨基金)がユーロ圏債務危機の支援に向けて、既存の融資能力と合わせて総額1兆ドル規模の融資財源を確保することを検討中との報道を受けて、ユーロ買い戻しが優勢になった。しかしドル・円相場への影響は限定的だった。

  19日の東京市場では、概ね1ドル=76円70銭台~80銭台の小幅レンジで推移した。手掛かり材料難となり動意に乏しい展開だった。19日の海外市場では、概ね1ドル=76円70銭台~77円30銭台で推移した。米新規失業保険申請件数は35.2万件で08年4月以来の低水準となり、前週改定値の40.2万件から大幅減少して市場予想以上に改善した。雇用情勢改善期待で米長期金利が上昇し、ドル買い・円売りが優勢になった。終盤は1ドル=77円10銭台だった。

  20日の東京市場では、概ね1ドル=77円00銭近辺~20銭近辺で推移した。小動きだったがドル買い・円売りがやや優勢で、終盤は1ドル=77円20銭近辺だった。20日の海外市場では、概ね1ドル=76円90銭近辺~77円30銭近辺で推移した。ユーロ買い戻しが一巡した流れでドル売り・円買いがやや優勢だった。終盤は1ドル=77円00銭近辺だった。

  ドル・円相場に関しては、1ドル=76円台後半~77円台前半の狭いレンジでの展開が続き、膠着感を強めている。市場の関心がユーロ圏債務危機問題に集中し、足元ではリスク回避の円買い圧力、米FRB(連邦準備制度理事会)の量的緩和策第3弾(QE3)に対する思惑、ドル買い・円売り市場介入への警戒感などもやや後退し、動意に乏しい状況が続いている。

  引き続きユーロ圏主要国の国債入札と利回りの動向に注意が必要だが、一方では良好な米主要経済指標を受けて、米景気の先行きに対して楽観的な見方が広がり始めている。米長期金利も上昇傾向を強める可能性があるため、24日~25日の米FOMC(連邦公開市場委員会)を機に動意付く可能性もあるだろう。

  当面の重要イベントとしては、23日のEU財務相会合、24日のEU財務相理事会、米大統領一般教書演説、23日~24日の日銀金融政策決定会合、24日~25日の米FOMCと終了後の声明発表、バーナンキ米FRB議長の記者会見などがあるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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