GMOクラウド:今11年12月期第3四半期連結決算説明会を開催

2012年1月6日 13:54

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■今通期業績予想の修正について、修正理由を説明

  GMOクラウド <3788> (東マ)は2011年12月17日、今11年12月期第3四半期連結決算説明会を開催した。

  代表取締役社長青山満氏は、決算説明会の冒頭、8日に発表された今通期業績予想の修正について、修正の理由を説明した。

  「ホスティングサービス事業は、当初計画しておりましたクラウドサービスの提供開始が約3カ月遅れました。その理由は、丁度私達がサービスを開始しようとした時期にアマゾンさんが日本に上陸してこられましたので、それに合わせてより高いレベルのサービスを充実させるということと、当初は予定していなかったアメリカでのサービスも6月から開始したためサービス提供時期に遅れが生じました。また、既存のホスティングサービスにつきましては、一部サービスについて約27百万円の減損処理を行いました。

  セキュリティサービス事業では、証明書の一時発行停止というのがございました。これによって新規の発行が約3週間停止となりました。そのため、売上に一時的に影響が出ました。これについては後ほど詳しく説明します。

  それから為替が急激に円高に進んだので、当初計画より売上が減少しました。

  ソリューションサービス事業については、震災の影響で、仙台の営業所が3週間ほど営業できないような状態になりました。これも数字に影響しています」と修正の原因を語った。

  修正した今通期連結業績予想は、売上高90億2百万円(前期比8.0%増)、営業利益7億33百万円(同31.1%減)、経常利益8億5百万円(同24.6%減)、純利益4億1百万円(同41.1%減)と増収ながら減益を見込んでいる。

  期初予想と比較すると売上高で7億89百万円の減少、営業利益で4億23百万円の減少、経常利益で3億45百万円の減少、純利益で2億35百万円の減少となった。

■青山満社長 セキュリティサービス事業の証明書一時発行停止について詳しく語る

  修正の原因であるセキュリティサービス事業での証明書の一時発行停止について、青山満社長は、「3月、5月頃に他の電子認証局に続けざまにハッキングして不正侵入を声明してきた犯行グループがあります。それ以外の4つの認証局にも不正侵入したとの声明が9月時点で分かりました。その中の1社に私共の名前があがっていました。私共は電子認証というインターネットの世界で非常に重要な部分を担っておりますので、万が一お客様に影響があってはいけないということで、売上は減っても、被害は絶対出さないように、まず全てのサービスを停止させて、そしてシステムを徹底的に検証するということを行いました。それと同時に、認証局の発行システム、登録システム、受注・発注システム、ファイアーウォール、監視システムのログ、不正なファイルはないか徹底的に検証しました。結果として、侵入の痕跡は認められませんでした。その後、不正な証明書が発行されていないか徹底的に検証しましたが、結果的に不正な証明書発行の事実は認められませんでした。現在、他のセキュリティ監査会社2社の監査を受けており、非常にセキュリティレベルの高いシステムに作り直しましたが、今後も定期監査を受けるようにしています。従来のシステムについては不正侵入の痕跡は全く見つかっていないのですが、約3ヵ月間監視を続けるということで、最終的には12月中旬頃まで調査し、調査結果は全て公開する予定です。3週間かけて、全てを調査した結果全く問題なかったということと今回のこのタイミングで高いレベルのセキュリティに更新したということは、お金は使いましたけれど結果的には良かったと判断しています。また、サービス停止から4日目に一部のサービスを開始し、3週間目に全てのサービスを復活しました」とセキュリティサービス事業の証明書発行の一時停止した理由とその後の対応について語った。

■第3四半期までのホスティングサービスの会員数は伸びる、セキュリティサービスSSLサーバ証明書販売枚数も順調

  9月にこのような事件があったが、第3四半期までのホスティングサービス事業では、日本、米国で6月同時にPublicクラウドサービスの提供を開始している。また、7月にはリクルート社の「リクルートIaaSパートナー」に選定された。更に、共用・低価格帯ブランドの訴求効果、2010年10月よりグループ入りしたワダックスの影響もあり、トータル会員数は順調に伸びている。

  セキュリティサービス事業は、一時的な証明書の発行停止や為替の影響を受け売上は0.8%減少しているが、SSLサーバ証明書販売枚数は24,413枚と前年比で24.3%増となっている。販売代理店数は前年比36.5%増の3,417社と順調に増加している。

  ソリューションサービス事業は、震災の影響で仙台の営業所が3週間営業停止状態となったが、現在は順調に回復している。売上高は前年比10.6%増。利益は51.2%減。スピード翻訳サービスは、会員数が前年比35.3%増となり、13,345件と順調。スマートフォンや携帯向けホームページ制作、電子ブック配信サービスが好調である。

  その他全社的なニュースとして、9月に東証マザーズのCore指数に選定されている。

■第3四半期(7月~9月)の連結業績は増収減益

  第3四半期(7月~9月)の連結業績は、売上高22億2百万円(前年同期比10.0%増)、売上原価9億53百万円(同18.7%増)、売上総利益12億49百万円(同4.1%増)、販管費11億36百万円(同18.3%増)、営業利益1億13百万円(同52.7%減)、経常利益1億37百万円(同40.3%減)、純利益28百万円(同76.7%減)と増収減益。

  セグメント別売上高、営業利益は、ホスティングサービス16億58百万円(同13.8%増)、1億4百万円(同43.2%減)、セキュリティサービス4億17百万円(同0.8%減)、3百万円(同91.0%減)、ソリューションサービス1億59百万円(同10.6%増)、4百万円(同51.2%減)となっている。

■震災、証明書発行の一時停止等のマイナス要因にもかかわらず通期増収を見込む

  今通期連結業績予想のセグメント別売上高は、ホスティングサービス67億33百万円(前期比8.8%増)、セキュリティサービス18億22百万円(同7.3%増)、ソリューションサービス5億88百万円(同10.6%増)と震災の影響、証明書発行の一時停止等、業績にとってはマイナス要因があったにもかかわらず各セグメントでは増収を見込んでいる。

  セグメント別の営業利益は、ホスティングサービス5億49百万円(同34.0%減)、セキュリティサービス1億81百万円(同11.4%減)、ソリューションサービス△4百万円と当初予定していなかった米国でのクラウドサービス提供開始による設備投資、証明書発行の一時停止、震災の影響等が利益面では出ている。

  今期は、思わぬインシデントに巻き込まれたものの売上は拡大予想であり、危機管理能力を発揮し、今後2度と起こらないように十分な対応を行っていることから、来期へ向けての業績拡大が期待できる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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