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【外国為替市場を検証:ユーロ・円相場】円が上昇し約11年ぶりのユーロ安・円高水準
【外国為替市場フラッシュ:12月26日~30日のユーロ・円相場】
■30日の海外市場で1ユーロ=99円60銭~70銭近辺に円が上昇
12月26日~30日の週のユーロ・円相場では、ユーロ圏債務危機問題が警戒されてユーロ売り圧力が継続した。週前半は1ユーロ=101円台で推移したが、週後半には1ユーロ=100円台で推移し、週末30日の海外市場では1ユーロ=99円60銭~70銭近辺に円が上昇し、約11年ぶりのユーロ安・円高水準となった。
ユーロ・円相場の1週間の動きを振り返ってみよう。前週末23日の海外市場では、概ね1ユーロ=101円80銭台~102円00銭台で推移した。クリスマス休暇で取引が閑散とする中で、引き続き欧州各国の国債格付け引き下げ懸念がくすぶり、小動きだった。終盤は1ユーロ=101円90銭近辺だった。
この流れを受けて週初26日の東京市場では、概ね1ユーロ=101円70銭台~90銭台で推移した。26日の英国市場や米国市場が休場となることもあり、手控えムードが強く閑散取引だった。26日の海外市場では、概ね1ユーロ=101円70銭台~90銭台で推移した。英国市場や米国市場が休場のため手掛かり材料難となり、閑散取引で小動きだった。
27日の東京市場では、概ね1ユーロ=101円70銭台~90銭台で推移した。28日と29日のイタリア国債入札を控えて方向感がなく、小動きだった。27日の海外市場では、概ね1ユーロ=101円60銭台~80銭台で推移した。ロンドン市場が休場だったことに加えて、28日と29日のイタリア国債入札を控えて様子見ムードを強めた。
28日の東京市場では、概ね1ユーロ=101円50銭台~80銭台で推移した。イタリア国債入札に対する警戒感などで、終盤はユーロ売り・円買いがやや優勢だった。28日の海外市場では、1ユーロ=100円70銭台に円が上昇した。ユーロに対してドルと円が買われる展開となり、ユーロ・ドル相場も1ユーロ=1.29ドル台前半にユーロが下落した。ECB(欧州中央銀行)が発表したバランスシートが過去最大に膨らんだ一方で、民間銀行の準備預金残高が過去最大となったため、ECBが期間3年の流動性供給オペを実施したにもかかわらず、流動性が低下しているとの警戒感につながった。イタリア短期債入札では、落札利回りが前回入札時に比べて大幅低下したが、29日に3年債と10年債の入札を控えていたため、警戒感の後退につながらなかった。
29日の東京市場では、1ユーロ=100円30銭近辺に円が上昇する場面があった。イタリア国債入札への警戒感が強まった。終盤は1ユーロ=101円50銭近辺だった。ユーロ・ドル相場では1ユーロ=1.28ドル台後半にユーロが下落した。29日の海外市場では、1ユーロ=100円00銭台に円が上昇する場面があった。イタリア10年債入札では、発行額が目標上限に届かなかったが、平均落札利回りが6.98%となり前回(11月末)入札時の7.56%に比べて小幅ながら低下した。この入札結果に対して、欧米株式市場では一定の安心感につながったが、外国為替市場では利回りの高止まりとしてネガティブに反応し、ユーロ売りの展開となった。その後はユーロが買い戻されて、終盤は1ユーロ=100円50銭~60銭近辺だった。
30日の東京市場では、概ね1ユーロ=100円20銭台~60銭台で推移した。ユーロ売り圧力が継続し、終盤は1ユーロ=100円30銭台だった。30日の海外市場では、1ユーロ=99円60銭~70銭近辺に円が上昇し、約11年ぶりのユーロ安・円高水準となった。年明け以降の主要国の国債入札や格付け引き下げに対する警戒感が強まった。
ユーロ圏債務危機問題に関して今週は、イタリア国債入札が最大の注目点となった。28日には、ECB(欧州中央銀行)が発表したバランスシートが過去最大に膨らんだ一方で、民間銀行の準備預金残高が過去最大となったため、ECBが期間3年の流動性供給オペを実施したにもかかわらず、流動性が低下しているとの警戒感につながった。28日のイタリア短期債入札では、落札利回りが前回入札時に比べて大幅低下したが、29日に3年債と10年債の入札を控えていたため警戒感の後退につながらなかった。29日のイタリア10年債入札では、発行額が目標上限に届かなかったが、平均落札利回りが6.98%となり、前回(11月末)入札時の7.56%に比べて小幅ながら低下した。この入札結果に対して、欧米株式市場では一定の安心感につながったが、外国為替市場では利回りの高止まりとしてネガティブに反応し、ユーロ売りが加速する展開となった。
欧州主要国の国債格付け引き下げに対する警戒感もくすぶり続けた。23日にロイターが、欧州政府高官からの情報として「スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)はユーロ圏15カ国の格付け見直しの結果を来年1月にも発表する見通し」と伝えていたため、年初にも一斉格下げが発表されるのではとの警戒感が強まった。
年初の1月3日にはフランス短期債、4日にはドイツ10年債、5日にはフランス長期債などの入札が予定されている。さらに12年1月にも発表の可能性がある欧州各国の国債格付け引き下げ、そして12年1~3月期のイタリア国債大量償還(合計1129億ユーロ)に対する警戒感が強いだけに、ユーロ売り圧力が継続する可能性は高く、欧州各国の国債入札や流通利回りの動向に注意が必要だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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