石油元売り4社、首都圏で共通のEV向け充電SS展開に向け共同実証実験を開始

2011年12月26日 18:53

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共通ロゴマーク(画像:昭和シェル石油)

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 出光興産、コスモ石油、JX日鉱日石エネルギー、昭和シェル石油の石油元売り4社は26日、2012年1月中旬より3月末までの間、サービスステーション(SS)における電気自動車(EV)向け充電ビジネスモデルに関する共同実証実験を開始すると発表した。

 同実証実験は、経済産業省資源エネルギー庁の補助事業に4社共同で採択された取り組み。参加各社は、1月中旬より順次、それぞれ独自に、会員制(有償)の急速充電を含むEV向けサービス事業を試験的に開始する。同実証実験は、これに併せ、首都圏における4社合計で約30ヵ所(2012年1月時点の予定)のSSが、共通のロゴマークを掲示した「EVサービスステーション・ネットワーク」を形成することで、各社の会員ユーザーの相互乗り入れを行い、SSにおける充電ビジネスモデルの確立に向けて、共同で取り組むもの。

 各社の会員は、会員カードの相互認証により、いずれのネットワーク参加SSにおいても急速充電が可能となるとともに、共通ウェブサイト(http://www.evssnet.com)による充電器の位置・満空情報の提供、メールによる充電完了通知などのサービスを利用できる。

 各社はこれまでも、経済産業省「平成21年度電気自動車普及環境整備実証事業」を受託するなど、SSにおける急速充電インフラの整備とビジネス性の検証を行ってきた。これまでの実証によって得た4社の知見を結集しつつ、同実証実験を通じ、「次世代のSSづくり」、「SSのさらなる利便性向上」に取り組んでいく。

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