【話題株】東京海上は2050億円のM&AもADR急反落響き最安値更新

2011年12月23日 13:52

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  東京海上ホールディングス <8766> は22日、60円安の1682円まで下げて29円安の1713円と急反落し、11月24日につけた上場来安値1719円を更新した。21日大引け後に米国の生損保兼営保険会社・デルファイ社(デラウェア州ウィルミントン市)を約2050億円で買収(M&A)することで合意したと発表、前日の米国市場で同社ADR(預託証券)が、東京市場の終値に対して36円安(円換算値)と急反落して引けたことも響き、資金負担を懸念する売り物が先行した。

  デルファイ社買収は、日本発のグローバル保険グループを目指している東京海上が、2008年3月の英国ロイズのキルン社、同12月の米国フィラデルフィア社などに続いて実施する大型案件で、市場規模が89兆円の世界最大の米国市場で、過去10年間で保険料、手数料収入の年平均増収率が12.2%と高い伸びを続けるデルファイ社を完全子会社化して米国でのより分散の効いた事業ポートフォリオの構築を目指すことを目的にしている。買収資金は、外部調達資金とグループ内手元資金により充当を予定している。

  株価は、11月にタイの洪水被害に伴う保険金支払いで今3月期業績を下方修正して上場来安値まで売られ、1929円までリバウンドしたところで、法人税率引き下げに関連して純利益を再下方修正し1720円まで再度、急落した。下値模索が長期化しそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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