中西日本の電力6社、風力発電の導入拡大で合意 まずは北陸と四国

2011年12月22日 18:35

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 中部電力、北陸電力、関西電力、中国電力、四国電力、九州電力の6社は22日、相互に協力し、地域間連系線を活用した中西日本における風力発電導入拡大を図ることについて合意したと発表した。

 具体的には、中西日本6社において風力発電の導入拡大に伴い出力変動に対応する調整力に余裕がなくなる会社から、地域間連系線を通じて電力を送電することで調整力を確保し、風力発電の導入拡大を図ることを基本的な枠組みとする。

 その中でも、まず先行した取り組みとして、今後風力発電の導入が進むと風力発電の出力変動に対応する調整力に余裕がなくなる北陸電力および四国電力から、系統容量の比較的大きな中部電力および関西電力に電力を送電し、北陸電力および四国電力が必要な調整力を確保することで、中西日本における風力発電の導入拡大を図ることについて、具体化の検討を行う。

 この取り組みにより、北陸電力エリアおよび四国電力エリアの風力発電導入量をそれぞれ20万kW程度拡大することを目指す。その結果、両エリアの風力発電導入量は概ね倍増する規模になるものと考えられている。

 なお、具体化の検討が終了次第、風力発電事業者の受付を行う予定。

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