【注目の決算発表】クボタはノルウェーのトラクタ作業機器会社買収も売られる

2011年12月19日 15:13

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

  クボタ <6326> は19日、北朝鮮・金正日総書記の死去のニュースで全体相場に引っ張られる形で一時16円安の608円まで売られた。終値は8円安の616円と変わらずを挟んで3日続落だった。

  前週末16日大引け後にノルウェーのトラクタ用作業機器メーカー・クバンランド社の株式公開買い付け(TOB)・完全子会社化を発表、今年11月に発表した米国での中型トラクタ工場建設に続くグローバル戦略の発動と追撃材料視され、下げ過ぎ訂正買いが再燃したが、上値が重いとして利益確定売りも交錯している。

  TOBは、世界人口の増加で世界の食料需要が高まり、食料増産に向け農業機械市場が拡大するとの観点から、同社の大型機械、畑作機械の品揃え充実のため、クバンランド社の持つ散布機や種まき機などのインプルメント(トラクタ装着用作業機器)と同社のトラクタとをマッチング、双方の販売ルートを活用してシナジーを高め、畑作市場に本格参入することを目的としている。

  買い付け期間は来年1月6日から1月20日まで、買い付け資金は約171億円を予定、議決権比率の66.7%以上の応募をTOB成立の前提条件としている。

  株価は、今期業績が、米国向けのトラクタの需要回復、北米、アジア向け建設機械の好調推移などから増収増益を続け、純利益が、600億円(前期比9%増)と市場コンセンサスを上回って推移していることや、自己株式取得も加わって661円まで買い進まれたが、タイの大規模洪水発生で600円台を固める高値調整が続いた。PERは13倍台と割安で、リバウンド幅を拡大しよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
金正日書記の死去に後場の日経平均は129円安と落ち着いた動き(2011/12/19)
【注目銘柄】手堅く12月決算配当取り銘柄に注目=中西文行(2011/12/19)
プロの記者が急騰銘柄を徹底予想!日刊株式投資情報新聞(無料)メルマガ登録受付中!(2011/06/08)
犬丸正寛の相場格言~データでは説明できない先人の知恵をもとに株式投資で大成功~(2011/08/10)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事