【株式市場・この1週間】5営業日続落し4営業日連続で年初来安値更新

2011年11月26日 17:54

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■株式市況を振り返って(11月21日~25日の株式市場の動き)

★日経平均株価の25日終値は8160円01銭

  21日は、日経平均株価が前週末比26円64銭(0.32%)安で続落、TOPIXが前週末比2.90ポイント(0.40%)安で続落した。前週末18日の米国株式市場の動きはまちまちだった。ダウ工業株30種平均株価は前日比25ドル43セント(0.22%)高と3営業日ぶりに小幅反発したが、S&P500株価指数とナスダック総合株価指数は3営業日続落した。ECB(欧州中央銀行)によるイタリアとスペインの国債購入で、両国の国債利回り上昇が一服した。債務危機拡大に備えてECBがIMF(国際通貨基金)に救済資金を貸し付ける可能性が報じられたこともあり、ユーロ圏の債務危機問題に対する警戒感がやや後退した。米10月景気先行指数(コンファレンスボード)が前月比0.9%上昇して市場予想を上回ったことも支援材料だった。こうした流れを受けて、日経平均株価は前週末比25円86銭安と売り先行でスタートした。序盤には前日比プラス圏に転じる場面もあったが、23日に米国議会の超党派特別委員会による財政赤字削減案の期限を迎え、米国債格付け引き下げに対する警戒感が再燃する可能性もあるため、手控えムードが強く前日比小幅安水準でモミ合う展開となり、日中値幅は31円67銭にとどまった。10月貿易収支が2738億円の赤字だったことや、アジアの主要株式市場が下落したことも弱材料視された。前日20日のスペイン総選挙で政権交代したが、欧州市場の反応を見たいとして影響は限定的だった。日経平均株価の終値は8348円27銭、TOPIXの終値は717.08で、いずれも終値ベースでの年初来安値を更新した。東証1部市場の騰落銘柄数は、値上がり銘柄が748(全体の45%)で値下がり銘柄747(全体の45%)と拮抗した。売買代金は7557億円にとどまり今年2番目の低水準だった。セクター別には、食品や小売りなど内需関連の一角が堅調だったが、輸出関連で年初来安値を更新する銘柄が目立った。またSNS関連のDENA(2432)とグリー(3092)が急落した。

  22日は、日経平均株価が前日比33円53銭(0.40%)安で3営業日続落、TOPIXが前日比0.71ポイント(0.10%)高で3営業日ぶりに小幅反発した。前日21日の米国株式市場では、ダウ工業株30種平均株価が前日比248ドル85セント(2.11%)安と大幅反落した。リスク回避の動きが強まり、一時は前日比342ドル09セント安まで下落する場面があった。S&P500株価指数とナスダック総合株価指数は大幅に4営業日続落した。23日に期限を迎える米国議会の超党派特別委員会による財政赤字削減案の協議が合意達成に失敗したと報じられた。格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスがフランス国債利回りの上昇が格付けにマイナスの影響を与える可能性を指摘したため、欧州株式市場が大幅に下落した。ハンガリーがIMF(国際通貨基金)とEU(欧州連合)委員会に金融支援を要請したとの報道もリスク回避の動きにつながった。米10月シカゴ連銀全米活動指数がマイナス0.13と前月比で小幅改善し、米10月中古住宅販売件数が前月比1.4%増と市場予想以上に改善したが、いずれも反応は限定的だった。こうした流れを受けて日経平均株価は前日比84円41銭安と売り先行でスタートした。寄り付き直後に前日比87円26銭安の8261円01銭まで下落し、3月15日に付けた取引時間中の年初来安値8227円63銭に接近した。売り一巡後は徐々に下落幅を縮小して前日比プラス圏に転じる場面もあった。米国株価指数先物取引が上昇したことや為替がやや円安方向に振れたことなどを好感した。しかし午後に入ると再び下落幅を広げる場面があった。結局、日経平均株価の終値は8314円74銭となり連日で終値ベースでの年初来安値を更新した。東証1部市場の騰落銘柄数は値上がり銘柄が857(全体の51%)で値下がり銘柄643(全体の39%)を上回った。売買代金は9121億円と前日に比べると増加したが、7営業日連続の1兆円割れだった。セクター別には、輸出関連の主力銘柄の一角が寄り付きで年初来安値を更新した後に買い戻されたのが目立った。

  24日は、日経平均株価が前日比149円56銭(1.80%)安で大幅に4営業日続落、TOPIXが前日比11.71ポイント(1.63%)安で大幅に反落した。前日23日の米国株式市場ではダウ工業株30種平均株価が前日比236ドル17セント(2.05%)安と大幅に3営業日続落した。S&P500株価指数とナスダック総合株価指数は大幅に6営業日続落した。ドイツ10年債の入札が大幅な札割れとなったため、ユーロ圏債務危機に対する警戒感が強まった。英HSBCが発表した中国10月PMI(製造業購買担当者景気指数)は09年3月以来の低水準だった。ユーロ圏11月製造業PMI(購買担当者景況指数)速報値は46.4と弱い内容だった。米10月個人消費支出は前月比0.1%増加、米10月耐久財受注は前月比0.7%減少した。米11月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値は64.1で速報値とほぼ同水準だった。また米新規失業保険申請件数は39.3万件だった。いずれも市場予想よりも弱い内容となったことも弱材料視された。この流れを受けて日経平均株価は前日(22日)比125円32銭安と、3月15日に付けた取引時間中の年初来安値8227円63銭を割り込んでのスタートとなった。その後一旦は下落幅をやや縮小する展開となったが、大引けにかけて再び下落幅を広げ、この日の安値圏で取引を終了した。格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の関係者が日本国債の格付け引き下げが近いと発言したと報道されたことも弱材料視された。日経平均株価の終値は8165円18銭で、3営業日連続の年初来安値更新となり、09年4月1日(8084円62銭)以来の安値水準だった。TOPIXの終値は706.08となり、21日の717.08を割り込んで年初来安値を更新した。東証1部市場の騰落銘柄数は値下がり銘柄が1315(全体の79%)だった。売買代金は9232億円となり8営業日連続の1兆円割れだった。セクター別には、中低位の材料株が物色され、電機や自動車の一角が買い戻されたが、ほぼ全面安の展開だった。

  25日は、日経平均株価が前日比5円17銭(0.06%)安で小幅に5営業日続落したが、TOPIXは前日比0.52ポイント(0.07%)高で小幅に反発した。前日24日の米国株式市場は休場だったため手掛かり材料難となったが、欧州株式市場が下落した流れを受けて日経平均株価は前日比26円99銭安と売り先行でスタートした。寄り付きの売り一巡後に前日比プラス圏に転じたが、その後は前日終値を挟んでモミ合う展開となった。午後に入ると日経平均株価は前日比34円49銭高の8199円67銭まで上昇する場面もあったが、大引けにかけて売り直される展開となった。結局、小幅ながら前日比マイナス圏で取引を終了し、4営業日連続の年初来安値更新となった。メルケル独首相がECB(欧州中央銀行)の役割拡大とユーロ共同債の導入について反対の立場を強調したため、ユーロ圏債務危機問題が長期化するとの警戒感が強まった。日本国債の格付け引き下げ懸念、対ユーロでの円の高止まり、アジア主要株式市場の下落なども弱材料視された。さらに週末要因で手控えムードを強めた。一段と売り込む動きは見られなかったが、買いも下値を拾う程度だった。東証1部市場の騰落銘柄数は値下がり銘柄が922(全体の55%)だった。売買代金は9018億円で9営業日連続の1兆円割れとなった。セクター別には、売り込まれていた鉄鋼、半導体関連、証券、保険、海運などの買い戻しが目立った一方で、食品や小売りなど内需関連の一角が下落した。

  25日の米国株式市場ではダウ工業株30種平均株価が前日比25ドル61セント(0.23%)安と4営業日続落した。年末商戦に向けた期待感で前日比103ドル92セント高まで上昇する場面もあったが、イタリアなどの国債利回り上昇、格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)によるベルギー国債格付け引き下げなどで警戒感が強まり、大引けにかけて急速に値を崩した。前日の独仏伊首脳会談で、独メルケル首相がユーロ共同債の導入に対して反対の姿勢を強調したことも弱材料視された。S&P500株価指数とナスダック総合株価指数は7営業日続落した。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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