いすゞ、中型路線バス「エルガミオ」をポスト新長期排出ガス規制に適合

2011年11月21日 12:49

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中型ノンステップバス エルガミオ(SDG-LR290J1)(画像提供:いすゞ自動車)

中型ノンステップバス エルガミオ(SDG-LR290J1)(画像提供:いすゞ自動車)[写真拡大]

 いすゞ自動車は21日、中型路線バス『エルガミオ』を改良し、平成22年排出ガス規制(ポスト新長期規制)に適合させ、本日より発売すると発表した。

 今回発売する『エルガミオ』では、開発コンセプトである『See Technology(シー テクノロジー)』に基づき、安全技術(Safety)、経済技術(Economy)、環境技術(Environment)の3つの基本性能を柱に、燃費性能、環境性能を高い次元で両立させ、路線バスに求められるニーズの実現を図った。

 環境性能の面では、エンジンを従来の6HK1エンジン(7.8リッター)から4HK1エンジン(5.2リッター)へとダウンサイジングを追求することで軽量化と環境性能を両立させた。4HK1エンジンは2ステージターボ、超高圧コモンレール等を採用することにより、燃焼効率を向上させつつエンジン本体の排出ガス性能を大幅に向上させており、DPDのみでポスト新長期排出ガス規制に適合している。

 経済性能の面では、4HK1エンジンの2ステージターボは全域でターボ効果を高め、低燃費ゾーンを大幅に拡大することで燃費向上に貢献する。また、ECONモードをMT車に標準設定。無駄な加速を抑制し、省燃費運転をよりサポートする。さらに、全車に発進時、エアコンの出力制御(クーラーのコンプレッサの作動容量を一時的に抑制)を行うことで、エンジンへの負荷を低減し、動力性能と低燃費を両立させた。

 安全性能の面では、ABSの全車標準化をはじめ、ワンステップバスの前ステップ形状と後部床形状の見直しを行い、安全性を向上した。

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