双日、長崎県ハウステンボスでスマートグリッドを活用した次世代エネルギー技術の実証事業を開始

2011年11月8日 14:45

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ハウステンボス写真(画像提供:双日)

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 双日は8日、参画企業とともに、長崎県佐世保市のハウステンボスにおいて、スマートグリッド(次世代送電網)を活用した次世代エネルギー技術の実証事業を開始すると発表した。

 同実証事業は、「平成23年度次世代エネルギー技術実証事業」として経済産業省の外郭団体である一般社団法人新エネルギー導入促進協議会から採択を受けたもので、電力消費を抑制し、将来導入が期待される新エネルギーの域内電力自給率を高めたスマートシティーの構築・運用体系化を目的としている。

 今回採択された実証事業の初年度(2011年度)の費用は約5億円、次年度以降も実証事業が継続されれば、計3年間(2013年度まで)の総額は約15億円となる。また、初年度総事業費の最大2分の1に当たる約2.5億円については、国からの補助金を受ける。

 ハウステンボスは、2007年に経済産業省から「次世代エネルギーパーク」として認定され、コージェネレーションシステムや太陽光発電による電力自給コミュニティが形成されているとともに、独自の送電網の保有によって、実証実験に適した環境を有している。

 同実証事業では、3年の計画期間において、スマートメーター(次世代電力計)などのICTを活用した電力需給予測や目標自給率の設定、太陽光発電や蓄電池を利用した自給電力システムの構築を通じ、システム敷設のための初期投資や運用費用のコスト算出などを実施し、電力需給バランスの最適化モデルを策定する。さらに、同実証事業の最終目標として、策定された電力需給モデルを、国内外の他地域や海外へ展開することも視野に入れている。
 

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