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東レ、繊維リサイクル事業の拡大戦略を策定 2020年度に売上高190億円超へ
再生型リサイクル「エコユース」と回収循環型リサイクル「サイクリード」の仕組み(画像提供:東レ) [写真拡大]
東レは21日、今年4月から実行している「グリーンイノベーション事業拡大(GR)プロジェクト」のひとつと位置づける繊維リサイクル事業の拡大戦略を策定したと発表した。
今回策定した拡大戦略では、環境と経済性の両立の観点から実効性のあるリサイクルをグローバルに推進し、再生型リサイクルと回収循環型リサイクルの双方で、繊維リサイクル事業の売上高を2010年度実績の75億円から、中期経営課題「プロジェクトAP-G 2013」の最終年度にあたる2013年度に110億円とし、2020年近傍には190億円超まで拡大する計画。
今回の拡大戦略では、再生型リサイクルと回収循環型リサイクルにブランドを設定し、それぞれ「エコユース」、「サイクリード」として訴求していく。
再生型リサイクル「エコユース」においては、ポリエステル長繊維を中心にケミカルリサイクルを進め、ポリエステル短繊維ではマテリアルリサイクルを進めていく。
さらに、回収循環型リサイクル「サイクリード」においては、同社の回収システム及び設備を活用したナイロン製品のケミカルリサイクルと、エコログ・リサイクリング・ジャパン社の回収システムを活用したポリエステル製品のマテリアルリサイクルを推進することで、それぞれ回収対象製品を拡大していく。
また、繊維リサイクル事業の主要製品については、ライフサイクルアセスメント(LCA)により、定量的に「見える化」した環境負荷の低減効果を顧客にわかりやすく提案していく。今回試算したユニフォームをはじめ、「繊維グリーンイノベーション製品」においては順次LCAの試算対象を拡げていく。
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